日本の大学に在籍していて、1年間の交換留学を経験し、ボストンキャリアフォーラムに挑戦される学生がいます。ボストンキャリアフォーラムでは少なくない確率で英語で面接する機会に直面することになりますが、今回は英語のスピーキングがちょっと苦手な国内大学在籍の交換留学経験者向けに、個人的な経験から英語面接の攻略方法のコツを紹介してみたいと思います。
たった1年の交換留学でスピーキングを飛躍的に伸ばすのは難しい
まず、僕自身が痛感していることですが、たった1年海外に留学しても英語がすぐにペラペラになることは稀です。僕は国内大学を卒業後、MBA留学したのは29歳の時でしたが、Reading, Listning, Wiring, Speakingの4分野の中でスピーキングが最も苦手でした。
僕に限らず、国内大学在籍の交換留学組は受験英語を経験している人たちは、インプット系の英語力であるリーディングとリスニングは得意ですが、アウトプット系の英語力であるライティングとスピーキングはやや苦手な傾向があると思います。
交換留学することでスピーキングが飛躍的に伸びると言いたいところですが、実際に留学してみると、多くの場合、大量の宿題に追われ、スピーキングよりもリーディングにかなりの時間を割く必要に迫られるというのが実態ではないかと思います。その結果、思ったほどスピーキングが上達せずにまた日本に帰国する、という人も少なくありません。日本に帰国してしまうと、英語を使う機会は激減しますから、すでに培った能力も維持することは容易ではありません。
以下、こうしたスピーキングがやや苦手な交換留学組が英語面接を攻略するためのステップを解説してみたいと思います。
英語面接を攻略するためのコツ
ステップ1:英語面接の質問リストを用意する
最初のステップは、英語面接の質問リストを用意することです。英語面接では、通常の質問に加え、Behavioral Based Questions と呼ばれる質問が頻出します。Behavioral Based Questions では、チームワークやリーダーシップ、問題が起きた場合などに、自分が過去にどのように行動したのかの説明を求められます。Behavioral Based Questions 攻略方法の詳細はここでは省略しますが、有料講座で詳しく解説しています。
いずれにせよ、英語で聞かれそうな面接の質問リストをまずは用意してください。
ステップ2:質問リストができたら、日本語で回答を書き、その後英訳する
質問リストができたら、日本語で回答を書き、その後英訳しましょう。
英訳する際に大活躍するのが、Google TranslatonやDeepLなどの翻訳ツールです。最近は高性能になり、翻訳の質が本当に向上しています。
DeepLはあまり聞いたことがないかもしれませんが、ドイツの会社が開発した機械翻訳ツールです。Google Translatonよりも品質が高いと謳っており、確かに文章によってはこちらの方がよりナチュラルな翻訳だったりします。
ステップ3:英訳したものを暗記し、ネイティブと練習する
英訳できたら、英訳した回答を暗記しましょう。この際、可能であれば発音をネイティブにチェックしてもらうと良いでしょう。
また、ネイティブと模擬面接の練習をすることで、対応力を身につけることができます。面接における最初の質問というのは、会話を始めるためのきっかけでしかありません。面接における一つの質問には、通常回答を掘り下げるための追加の質問が付いてきます。個人練習だけでは、こうした対応力を身につけることがどうしてもできません。
日本でネイティブと練習するにはオンライン英会話がコストパフォーマンスが良い
ネイティブと練習するためには、英会話スクール等に通うことになりますが、最近は高額な英会話スクールに通わなくても、スカイプを利用して自宅からマンツーマン英会話を受講することができます。こうしたオンライン英会話はいろいろな会社がサービスを展開していますが、上位2社はレアジョブ英会話とDMM英会話です。
以下、レアジョブ英会話とDMM英会話の比較表です。講師はレアジョブはフィリピン人のみ、DMM英会話は60ヶ国以上の外国人ということになっています。一見、DMM英会話の方が良さそうですが、フィリピン一箇所で採用から訓練まで実施しているレアジョブの方が講師の品質は高そうです。ここら辺が、価格ではより安いDMM英会話が業界2番手の理由なのかもしれません。また、今回は英語面接の練習に活用したいので、教材はいくつ無料でも関係ありません。
比較項目 | レアジョブ英会話 |
DMM英会話 |
---|---|---|
講師 | フィリピン人 | 60ヶ国以上 |
時間帯 | 早朝6時〜深夜1時 | 24時間365日 |
教材数 | 3000以上 | 6900以上 |
教材料 | 無料 | 無料 |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 6,780円~ | 5,500円〜 |
レッスン時間 | 25分〜 | 25分〜 |
1レッスンの料金 | 219円~ | 177円〜 |
無料相談 | あり | あり |
無料体験レッスン | 2回 | 2回 |
詳細 | 詳細はこちら |
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オススメの市販教材
スピーキングの基礎が足りない方は、七田式英語教材7+Englishが良い
英語面接を攻略するために、いろいろな書籍にも手を出しましたが、ほとんどまるで役に立ちませんでした。多くの英語面接の参考書は、英語の質問と解答例と解説が掲載されていて、音声CDも同梱されています。
しかし、音声CDを何度聞いても交換留学組の英語面接力は上達しません。英語の質問と解答例と解説を学ぶことは、例えるならばプロ野球選手のスイング方法を動画で学ぶようなもので、ある程度スピーキングが出来る人には参考になるのかもしれませんが、スピーキングの反応力がまだ弱い人たちにとっては、何度聴いても同じように話せるようにはなれません。こうしたレベルの人は、素振り、つまり基礎練習をしっかりと固める必要があります。
スピーキングの基礎力を固める上で僕が使って最も役に立った自習教材は、七田式英語教材7+Englishです。以下は僕が実際に持っているものです。
この教材は、日常生活で頻出する60の会話パターンを徹底的に取得するもので、視覚と聴覚を使って学習します。具体的には、テキストを見て、CDを聞きながら、自分で発音するという流れになります。収録されている音声は、最初に英語が流れ、その後日本語が流れる、というもので、最低のリスニングスピードが通常の1.5倍に設定されています。この教材をやりこむことで、英会話に必要な基礎力を徹底的に身につけることができます。
教材の詳細はこちら → 七田式英語教材7+English