23年卒、24年卒の学生がボスキャリに応募する際の注意事項|卒業&入社タイミングを確認しよう

就職活動においては、卒業年度の概念が重要になります。なぜなら、新卒採用の場合、企業の人事部は卒業年度ごとに採用活動をプロジェクト化して進めるためです。

この記事では、23年卒業予定の学生がボストンキャリアフォーラムに応募する際の全体像と注意事項について解説します。

主要キャリアフォーラムの開催と卒業のタイミング

以下が、主要キャリアフォーラムと日本国内、海外大学の卒業タイミングです。主要キャリアフォーラムとしては、100社以上の企業が集まるボストンキャリアフォーラム、東京ウインター、東京サマーをマッピングしています。

この表で大切なことは、自分の卒業予定がいつなのか、きちんとイメージした上で、各キャリアフォーラムに応募することです。

 日本国内大学の卒業時期

日本の国内大学の場合、ほとんどは前期後期制を採用しています。

日本の前期後期制が海外と比較してユニークなのは「学年」という概念がはっきりしていて、全ての生徒は4月に必ず入学し、3月に必ず卒業する、という流れになっています。

企業の新卒採用におけるXX年卒、という概念もこの大学の仕組みに引きずられる形で出来上がっています。

海外セメスター制の大学の卒業時期

セメスター制では9月から12月までのFall Semester、1月から4月までのWinter Semesterの2学期制です。

日本と異なるのは、学年という概念がなく、所定単位の取得が終わると卒業することができます。

そのため、入学時期はそれぞれのセメスターが始まる9月と1月、卒業時期も各セメスターが終わる12月と5月になっています。

アメリカのほとんどの4年制の大学はこのセメスター制を採用しています。

海外クォーター制の大学の卒業時期

クォーター制はその名の通り、1年を4つ単位に分けています。

・9~12月:Fall Quarter
・1~3月:Winter Quarter
・4~6月:Spring Quarter
・7~8月:Summer Quarter

クォーター制の学期の場合、年に4回、入学と卒業のチャンスがあることになります。

ボストンキャリアフォーラムに応募する際の注意事項

企業の入社タイミングを理解する

通常、企業から内定をもらうと、雇用契約の締結、入社式を経て、新人研修が行われ、その後各部署に配属されます。

この企業の入社タイミングですが、3パターンがあります。

パターン1:4月入社

4月入社は国内採用組が入社するタイミングになります。ボストンキャリアフォーラム海外留学生の採用数が少ない場合、どのタイミングで卒業しても、4月入社に統一としている企業があります。

コラム:管理人の新卒入社企業のケース

僕が新卒で入社したのは企業数1000人くらいの中堅のSlerでしたが、毎年新卒採用で30人ほど採用されていました。

新人研修は4ヶ月ほどでしたが、研修が始まって1ヶ月ほど過ぎた後、ボストンキャリアフォーラムで採用された女の子が一人途中で合流してきました。5月に卒業した留学経験者でした。

人事部としては、個別で研修プログラムを組むのが難しかった一方、翌年の4月入学までは1年ほどあるので、途中合流という判断になったようです。

 

パターン2:9月入社

一定数の留学生を定期採用している企業は、秋入社の体制を整えていることが多々あります。

パターン3:都度入社

採用人数がそもそもそれほど多くなく、かつ研修に時間をかける必要がない企業は、年間を通していつでも新入社員を受け入れる体制ができているところがあります。

この仕組みを採用している場合、いわゆる「同期入社」の仲間というのがあまりできない可能性もあります。

ボストンキャリアフォーラムおける新卒採用の範囲を理解する

ボストンキャリアフォーラムの募集要項をみていると分かりますが、企業によって新卒のフルタイムのオファーを出す範囲はバラバラです。

以下は、ボストンキャリアフォーラム2022で出されていた募集要項を例に見てみましょう。

例その1:翌年3月までに卒業・終了見込みを採用範囲とする企業

以下はクリーク・アンド・リバー社の募集要項です。

【2023年度卒】 2023年3月までに日本国内外の大学・大学院を卒業または卒業見込みの方

※ 2024年度卒に関しましては、追って募集を開始いたします。

直近数ヶ月以内に卒業予定の学生を採用しようとしている、かなり採用範囲が狭いパターンです。卒業直前まで内定がない学生が対象になるので、個人的には良い人材を採用できるのか、ちょっと疑問が残るところです。苦笑

例その2:翌々年3月までに卒業・終了見込みを採用範囲とする企業

以下はアンカー・ジャパンの募集要項の例です。例1と比較し、かなり長い範囲が新卒採用の枠として提示されています。

2024年3月末までに卒業・修了見込みの方 (※それ以降の卒業予定の方にはインターン採用をご案内します)

また、セイコーは23卒と24卒を分けた上で、アンカー・ジャパンと同じ範囲を新卒採用対象としています。

1.2023年3月までに大学、または大学院を卒業見込の方(23卒)

2.2024年3月までに大学、または大学院を卒業見込の方(24卒)

これらの企業は3月末を一つの区切りとしていることから、国内新卒グループと合わせ、海外組も4月に入社タイミングを合わせていることが伺えます。

例その3:秋入社が可能で、9月を採用基準としている企業

以下は野村証券の募集資格です。

  • フルタイム(Class of 2023): 大学生2022年~2023年9月卒業
  • インターンシップ(Class of 2024): 大学生2023年~2024年9月卒業
  • インターンシップ(Class of 2025):大学生2024年~2025年9月卒業

翌年の9月までに卒業する人を新卒採用範囲としています。そしてそれ以降に卒業見込みの学生はインターンシップの募集対象としています。

また、9月基準の採用であることから、秋入社を想定していることが分かります。

まとめ

以上、23年卒、24年卒の学生がボストンキャリアフォーラムに応募する際の注意事項を解説してきました。

大切なことは、とにかく自分の卒業予定と企業の募集資格をよく確認し、企業に応募することです。