筆記試験・Webテスト・適性テストの準備をする|SPI、玉手箱、GAB、CAB、TG-WEB、GSP、eF-1G

通常の日本における新卒の就職活動では、筆記試験やWebテストは多くの場合、多すぎる応募者を絞り込むための足切りとして登場し、多くの企業がこれらのテストを採用しています。しかし、ボストンキャリアフォーラムでは、そもそも応募者の数が日本と比較して少ないため、これらの試験を行う企業と行わない企業に分かれています。

いつどこで受けるのか?

受けるタイミングも、キャリアフォーラム前だったり、後だったりと、いろいろなパターンで筆記試験・Webテスト・適性テストが登場します。

最も多いパターンがボストンキャリアフォーラム前にWebで受けるパターンです。

例えば、2017年の日立は以下のような案内が出されています。

―応募を希望される方は、下記URLよりエントリー登録のうえ、WEBテストを受検してください。―エントリーシート、WEBテストの結果を踏まえ、通過した方のみご連絡を差し上げます。―エントリー登録、WEBテスト受検がお済みの方から順次選考を進めますので早目のエントリーをおすすめします。

(日立製作所)

多くの企業は書類選考の一貫で事前にWebテストを実施しますが、ボストンにオフィスがある外資系企業は事前にボストンオフィスに集めて筆記試験を行う場合もあります。

事前応募の後、オンラインで一次面接を行いました。その後BCF前日に企業のBoston Officeで筆記試験と説明会を受け、当日会場での二次面接の予約をしました。

(某外資系コンサル内定者の言葉)

ボストンキャリアフォーラムで頻出する2大テスト

ボストンキャリアフォーラムに出店する企業ですが、参加者アンケートを集めると、以下の2つのWebテストが頻出します。それがSPIと玉手箱です。

頻出試験その1:SPI3

SPI3は、リクルート社製の就職採用テストで、年間利用社数11,100社、受検者数181万人という最もポピュラーな試験の一つです。SPIには幾つかの種類がありますが、最新バージョンは2013年にアップグレードされたSPI3となります。このSPI3の中にも幾つかの種類がありますが、ボストンキャリアフォーラム参加者が受けるのは大卒採用向け「SPI3-U」か、中途採用向け「SPI3-G」になります。

試験内容

性格検査
能力検査

試験時間

性格(40分)
言語(30分)
非言語(40分)

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頻出試験その2:玉手箱

こちらも、日本エス・エイチ・エル社が開発したWeb試験です。この試験は、応募者を「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定する総合適性診断システムです。
実施企業には、診断結果は紙ベースのIMAGES検査6尺度のフォーマットか、入社時に見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」などの9特性のフォーマットで報告されます。

試験内容

計数
言語
英語
パーソナリティ(OPQ)

試験時間

49分

おススメの対策本

頻度は少ないものの、ボストンキャリアフォーラムで時々出てくるテスト

総合適性テストWebGAB

日本エス・エイチ・エル社が新卒総合職の採用を目的に開発したテストです。
知的能力(言語・計数)とパーソナリティについての詳細な測定結果と同時に、入社時に見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」などの9特性、将来のマネジメント適性、「営業」「研究開発」などの7つの職務適性について計測するのに使われます。

試験内容

  • 言語理解
  • 計数理解
  • パーソナリティ(OPQ)

試験時間

80分

おススメの対策本

WEB版キャリアパーソナリティ検査TG-WEB

TG-WEBは、ヒューマネージ社が開発したWEBテストです。 成果を上げるために必要な性格要件と知的能力の双方の測定をすることが目的です。新型と旧型があり、旧型の難易度が高い事で有名です。

試験内容

  • 言語:12問(12分)
  • 計数:9問(18分)
  • 英語:10問(10分)

試験時間

40分

おススメの対策本

GPS

GPSはベネッセが提供する試験で、専門教育を受ける土台となる汎用的能力を可視化することを意図しています。GPS-Academicでは、どの学部でも身につけていくべき汎用的能力を「思考力」「姿勢・態度」「経験」で評価します。

試験内容

  1. 思考力(音声動画問題*選択式):日常に存在する(起こり得る)さまざまな場面設定の中、実際に見聞きしながら思考力を発揮できるかを音声・動画形式で問います。
  2. 思考力(テキスト問題*選択式):テキスト問題では、音声・動画問題よりもやや複雑な問題を出題。思考力が発揮できるか、姿勢・態度が前向きであるか、これまでどれくらい問題解決力が磨かれる行動をしてきたかを評価します。
  3. 姿勢・態度:「レジリエンス」「リーダーシップ」「コラボレーション」という3つの観点で評価します。「自分をよく見せる回答」がしづらい設問形式が特色です。
  4. 経験:「自己管理」「対人関係」「計画・実行」という3つの観点で、現時点でどの程度問題解決の「経験」を積むことができているかを主観評価で数値化します。
  5. 記述式問題:論理性や視野の広さ、課題設定の的確さなどを、採点ルーブリックに基づいて評価します。

試験時間

  • 選択式(必須):約60分
  • 記述式:約30分
  • アンケート:約20分

eF-1G

適性検査eF-1G(エフワンジー)は、新卒採用・中途採用で活用されている適性検査です。心理学・統計学・比較文化学の専門家の監修により、性格診断、能力テスト、豊富な測定項目から人材の特徴を的確に把握できます。

試験内容

  • 性格診断
  • 言語問題
  • 非言語問題

試験時間

問題数251問。制限時間は20分~40分程度

どの企業でどの試験が使われているのか調べる方法

頻度が少なくても、自分が志望する企業が採用している試験は事前に知りたいものです。以下の書籍は主要な企業がどの試験を採用しているのかを教えてくれます。