ボストンキャリアフォーラム(BCF)への参加を決めた皆さん、準備は順調でしょうか? 自己分析や企業研究を進める中で、ふと気になるのが「ライバルたちのレベル」ではないでしょうか。世界中から留学生が集まるとはいえ、実際にどの大学の学生が、どれくらい参加しているのかは気になるところです。
今回は、過去のデータや企業側のリアルな声を基に、ボスキャリ参加者の「学歴」と「質」について深掘りしていきます。
1. 企業も驚く「参加者の質」の高さ
まず、採用する企業側がボスキャリをどう見ているかをご紹介しましょう。多くの人事担当者が口を揃えて言うのは、「国内のイベントでは会えないような優秀な人材が多い」ということです。
具体的には、以下のような驚きの声が挙がっています。
- 「採用ターゲットである理系の優秀な学生が、ここまで多く集まるイベントは他にない」
- 「名前しか聞いたことのないような海外の名門大学の学生が多くて驚いた」
- 「日本国内では出会えないポテンシャルを持った学生と大量に出会える」
- 「会場にいる学生は皆、真剣そのもの。単なる出会いの場ではなく、本気の選考の場だと感じる」
- 「MBA生を採用したい弊社にとって、ボスキャリは欠かせない」
つまり、企業側は最初から「ここにはハイレベルな学生がいる」と期待して参加しているのです。この期待値の高さが、ボスキャリならではのスピード内定や特別ルートの選考に繋がっています。
2. 世界ランキング上位校がずらり!参加大学の実態
では、具体的にどのレベルの大学から参加者が集まっているのでしょうか。 少し前のデータになりますが、参加者の傾向を掴むために、2017年のハイライトデータを見てみましょう。この傾向は現在も大きく変わっておらず、毎年世界トップクラスの学生が集結しています。
以下のリストを見てください。誰もが知る「超」名門校の学生が、実際にこれだけ会場に足を運んでいます。
主な参加大学と世界ランキング(過去実績)
| 大学名 | 世界ランク | 地域 | 参加者数 |
|---|---|---|---|
| STANFORD UNIVERSITY | 3 | USA | 42 |
| UNIVERSITY OF OXFORD | 4 | UK | 7 |
| MASSACHUSETTS INSTITUTE OF TECHNOLOGY (MIT) | 5 | USA | 28 |
| HARVARD UNIVERSITY | 6 | USA | 30 |
| PRINCETON UNIVERSITY | 7 | USA | 6 |
| COLUMBIA UNIVERSITY | 14 | USA | 90 |
| UNIVERSITY OF CALIFORNIA, LOS ANGELES (UCLA) | 15 | USA | 81 |
| UNIVERSITY OF CALIFORNIA, BERKELEY | 17 | USA | 63 |
| CORNELL UNIVERSITY | 18 | USA | 24 |
| NEW YORK UNIVERSITY (NYU) | 25 | USA | 53 |
| 北京大学 | 27 | CHINA | 11 |
| 清華大学 | 30 | CHINA | 7 |
いかがでしょうか。スタンフォード、オックスフォード、MIT、ハーバード……と、世界ランキングTOP10に入る大学からも数十名単位で参加していることが分かります。 北米の大学が中心ではありますが、イギリスや中国など、世界中のトップスクールから優秀なバイリンガル人材が集まるのがボスキャリの大きな特徴です。
3. 理系・MBAは特にチャンス?特殊な参加者層
ボスキャリのもう一つの特徴は、特定の専門性を持った学生の割合が高いことです。全体の実数(約5,500名規模)の内訳を見ると、文系学生だけでなく、理系やMBAホルダーも多数参加しています。
注目のセグメント(実績値)
- 理系参加者:実数1,192名(延べ2,509名)
- MBA取得者・取得予定者:実数465名(延べ934名)
特に理系人材やMBAホルダーは、日本国内の通常の合同説明会では出会うのが難しい層です。そのため、メーカーやコンサルティングファーム、金融機関などは、この層をターゲットに熱心な採用活動を行っています。 もし皆さんが理系専攻やMBAコースに在籍しているのであれば、自身の専門性をアピールすることで、非常に有利に選考を進められる可能性が高いと言えます。
4. そもそも、どんな人が参加対象?
最後に、ボスキャリの参加対象についておさらいしておきましょう。基本的には「日英バイリンガル」であることが前提ですが、大きく分けて以下の3つの層がライバルとなります。
- 海外大学・大学院の正規留学生 卒業を控えた学生がメイン。現地での生活経験が長く、語学力や異文化適応力が高い層です。
- 日本の大学からの交換留学生 日本のトップ大学に在籍しながら、1年程度の留学中に参加する層。日本の就活事情にも詳しく、ポテンシャルの高い学生が多いです。
- 職務経験者(転職希望者) 海外での勤務経験がある、またはMBA取得後のキャリアアップを目指す層。即戦力として企業から注目されています。
まとめ:ハイレベルな環境をチャンスに変えよう
データからも分かる通り、ボスキャリには世界トップレベルの大学で学ぶ学生が集結します。「ライバルが強すぎる……」と不安になるかもしれませんが、裏を返せば、企業もそれだけ本気で、優秀な人材を探しに来ているということです。
学歴そのものも評価対象にはなりますが、それ以上に重要なのは「海外で何を学び、どう成長したか」です。周りのレベルに圧倒されることなく、皆さん自身の強みをしっかりと企業に伝えていきましょう。
