クニエについて
クニエはNTTデータグループのコンサルティング会社ですが、もともとは1997年に設立された日本アーンスト&ヤングコンサルティング株式会社(後の日本キャップジェミニ、ザカティーコンサルティング)と、2004年に設立された株式会社NTTデータ システムデザイン(後のNTTデータビジネスコンサルティング)合併したことにより誕生した会社です。
ケーススタディーの内容
面接はケーススタディーが中心ですが、内容は
「万年筆を10万円で私に売ってください。」
「コンサルティングで中国に進出したいです。アドバイスください。」
でした。ケーススタディは前もって準備されていた感じではなく、その場で考えていた感じでした。
途中で英語に変わり、「私たちがあなたを採用しなければいけないか教えてください」などの質問をされました。
余談:NTTデータとコンサルティング会社について
NTTデータは、上流工程であるコンサルテイングへ触手を伸ばし続けていますが、先日、経営コンサルタントの大前研一氏がメールマガジンの中で非常に興味深い記事を書いていました。以下引用です。
ITコンサルティング会社の場合、上流工程を担う人がクライアントへの提案からシステム要件の設計までを担当し、
下流工程はそこで決定した事項をシステムに落としこむ作業がメインになります。すなわち、「考える人(上流工程)」と「作業する人(下流工程)」が二極化しています。
買収により億単位のお金を得るのは、上流工程を担当する人たちです。
この人たちがお金を受け取って、わが世の春を謳歌するがごとく、
バケーションをとって好き放題にし始めたら、企業としてのパフォーマンスは著しく低下します。このような場合には、例えば買収後も5年間は勤続することを条件にお金を渡す、
という取り決めをしておくべきなのです。投資銀行が上手に取り計らっていればよいですが、今回の場合はどうなのでしょうか。
NTTは過去にも同じような失敗例が数多くあります。
最近の例で言えば、2010年にNTTグループが約21億ポンド(約2860億円)で買収した南アフリカの
IT大手ディメンション・データという会社がありますが、結局買収後も営業利益も売上も上がっていません。コンサルティング会社やシステム会社といった業態の企業を買収する場合、
こちら側から経営陣が乗り込んで、積極的に経営の舵取りをするくらいの人がいなければ、まず成功しないでしょう。しかし実際にはそのような人物がいないから買収するわけで、
日本企業は米国の投資会社によって何度も煮え湯を飲まされています。私が記憶する限り、NTTだけでも10~20も事例があります。
NTTだけでも10~20も事例がある、ということですが、クニエもそのうちの1社であるかもしれません。個人的に、アーンスト&ヤングコンサルティング時代のスタッフがどれだけ今の会社に残っているのか、非常に興味があります。ちなみに、社長の高木真也氏はNTTデータ出身です。