ボスキャリが終わり、息つく暇もなくやってくるのが「東京ウインターキャリアフォーラム(TWCF)」です。「ボスキャリで思うような結果が出なかった…」「もっと選択肢を広げたい」と考えている皆さんにとって、このイベントは最後の砦とも言える重要な機会です。
実は就活生の間でまことしやかに囁かれている噂があります。それは「東京ウインターの方が、ボスキャリよりも内定率が高いのではないか?」という説です。
今回は、この噂の真偽と、なぜTWCFが「狙い目」と言われるのか、その理由を徹底解説します。
東京ウインターの内定率が高いと言われる真相
結論から言うと、「内定獲得のハードル」という観点では、東京ウインターの方が低くなる(=内定が出やすい)傾向にあります。
もちろん、企業数や参加者の母数が違うため単純比較は難しいですが、以下の要因が重なることで、結果として「1社あたりの選考通過率」が高まるケースが多いのです。
ボスキャリ vs 東京ウインター 徹底比較
まずは、両フォーラムの性質の違いを整理してみましょう。ここを理解することで、攻め方が見えてきます。
| 比較項目 | ボストンキャリアフォーラム (BCF) | 東京ウインター (TWCF) |
|---|---|---|
| 開催時期 | 11月(就活のピーク) | 12月(ラストスパート) |
| 参加企業数 | 最大200社 | BCFの半分 |
| 企業の採用温度感 | 大量採用・優秀層の青田買い | 欠員補充・採用枠の完遂(緊急度高) |
| ライバル(学生) | 世界中からトップ層が集結 | 数は少ないが、粘り強い層が中心 |
なぜTWCFは内定に繋がりやすいのか?3つの理由
1. ライバルの減少による競争倍率の低下
ボスキャリには、交換留学中の学生から正規留学生、MBA生まで、世界中から就活生が集まります。一方、東京ウインターは開催地が東京であることや、ボスキャリで既に内定を得て「就活終了(オワハラ含む)」した層が抜けるため、ライバルの絶対数がガクンと減ります。
特に、ボスキャリで人気が集中していた大手企業の倍率が落ち着く傾向にあり、書類選考や一次面接を通過できる確率がグッと上がります。
2. 企業の「採用枠を埋めたい」という切実な事情
12月という時期は、日本の多くの企業にとって年内の採用活動を締めくくるタイミングです。人事担当者は「今年度の採用目標人数まであと○人足りない」という明確な課題を持っていることが多く、ポテンシャルよりも「即戦力」や「入社意欲の高さ」を重視して、スピーディーに決断を下す傾向があります。
「優秀なら採る」というスタンスのボスキャリに対し、「採用枠を埋めるために採る」というスタンスに変わるのがウインターの大きな特徴です。
3. 皆さんの「面接力」がボスキャリを経て向上している
これは外部要因ではなく、皆さん自身の変化です。ボスキャリでの面接、ディナー、あるいは悔しい思いをした経験は、確実に皆さんの「面接戦闘力」を高めています。
初めての面接で緊張していた11月とは違い、12月の皆さんは自己分析も深まり、想定問答へのレスポンスも速くなっているはずです。成長した状態で、倍率の低いフィールドで戦うわけですから、結果が出やすいのは当然と言えます。
TWCFで内定を勝ち取るための戦略
東京ウインターを成功させるためには、ボスキャリとは少し違ったアプローチが必要です。
- 志望動機を「なぜ今(ウインター)なのか」に合わせる 「ボスキャリでダメだったから」とネガティブになる必要はありません。「より深く企業研究をした結果、御社に惹かれた」「帰国時期の関係でこのタイミングがベストだった」など、前向きな理由を用意しましょう。
- Walk-in(当日受付)を積極的に狙う ウインターは来場者数が少ないため、企業ブースも比較的空いています。人事担当者と直接話せるチャンスが多いため、事前応募が間に合わなくても、履歴書を持ってブースを回るWalk-inが非常に有効です。
- 中堅・優良BtoB企業に目を向ける 知名度だけで企業を選ばず、世界シェアを持つBtoB企業や、専門性の高い企業を見てください。こうした企業はウインターで「良い人材がいれば即採用」というスタンスを持っていることが多いです。
まとめ:最後まで諦めない人が勝つ
東京ウインターキャリアフォーラムは、決して「ボスキャリの残り物」ではありません。むしろ、競争率と企業の採用意欲のバランスが取れた、非常にコストパフォーマンスの高いイベントです。
ボスキャリでの経験を糧に、戦略的に動けば、年内内定は十分に射程圏内です。寒さに負けず、自信を持って会場へ向かってください!
