ボストンキャリアフォーラム2026には不動産・建設業界から9社が参加しており、これは全員がすでに求人を公開・応募受付中という珍しい「求人公開率100%」の業界です。三井不動産・三菱地所・野村不動産・東京建物・日鉄興和不動産といった大手総合デベロッパーが顔を揃える一方、清水建設グループのようなゼネコン、パーク24グループやミラタップのような不動産関連の周辺サービス企業、トグルホールディングスのようなAI×不動産のスタートアップまで、事業モデルの幅は意外と広いのが特徴です。この記事では9社を4つの分野に分類し、それぞれの傾向・募集職種・給与・応募締切を整理しました。
総合デベロッパー
三井不動産・三菱地所・野村不動産・東京建物・日鉄興和不動産の5社です。オフィスビル・商業施設・住宅・物流施設など複数のアセットを自社で開発・運営する「総合デベロッパー」という共通点があり、いずれも総合職一括採用でジョブローテーションを重ねながらキャリアを形成していく点が似ています。給与は大卒(学部卒)で月給32万〜33万円、院卒で33.6万〜38万円のレンジに集中しており、業界内での差は小さめです。応募締切は三井不動産が10月20日、東京建物が11月1日とやや早く、それ以外の3社は11月23日に揃っています。
| 企業名 | 募集職種 | 給与概要 | 応募締切 |
|---|---|---|---|
| 三井不動産 | 総合職 |
(初任給、2026年4月入社実績) |
2026/10/20 |
| 三菱地所 | 総合職(2028年卒/2029年卒) |
|
2026/11/23 |
| 野村不動産 | 総合職(全域型)/総合職(地域型) |
|
2026/11/23 |
| 東京建物 | 総合職 |
(2026年4月実績) |
2026/11/01 |
| 日鉄興和不動産 | 総合職 |
|
2026/11/23 |
ゼネコン・建設
創立130年を超える清水建設グループが該当します。デベロッパー5社が「まちを企画・開発する」側であるのに対し、清水建設グループは「実際に建てる」ゼネコンという立ち位置の違いが特徴です。新規ビジネス開発職(Smart Vision職)、研究開発、エンジニアリング、建築技術職、情報システム職、開発計画・不動産開発、文系総合職と、新卒だけで7職種を募集しているほか、経験者向けの「キャリア採用」枠、さらにアメリカ社での新卒・中途採用も加わり、理系・文系・国内外を問わず間口が広いのが特徴です。キャリア採用枠では年収600万〜920万円という新卒とは別水準の提示もあります。締切は新規ビジネス開発職(Smart Vision職)が9月21日、情報システム職種が10月19日とやや早めです。
| 募集職種 | 給与概要 | 応募締切 |
|---|---|---|
| 新規ビジネス開発職(Smart Vision職) |
等 |
2026/09/21 23:59(8/31より延長) |
| 情報システム職種(グローバル職) |
等 |
2026/10/19 08:30 |
(いずれもグローバル職) |
等 |
2026/11/23 |
| 【キャリア採用】オープンポジション(技術職・研究職・SE・営業・コーポレートスタッフ等) | 想定年収6,000,000〜9,200,000円
(区分や職能・役割に応じて変動) |
2026/11/23 |
|
(いずれもUSドル建て・米国採用) |
2026/11/23 |
不動産関連インフラ・サービス
カーシェアリング・駐車場サービス最大手のパーク24グループと、デザイン性の高い住宅設備機器・建築資材をEC販売するミラタップの2社です。いずれも狭義の「不動産開発」ではなく、不動産・住宅に関連するインフラやモノを扱う点が共通しています。パーク24グループは1dayのビジネスシミュレーションゲーム形式のインターンシップに加えて、セールス・マーケティング職やIT職、電気コース、経理、法務、総合職(オープンコース)まで6職種の新卒採用も公開しています。一方ミラタップは総合職コース(法人営業・ショールームスタッフ・商品企画開発・マーケティング・管理部門・海外事業部門)を新卒一括採用しており、月給22万〜24万円と住宅手当(家賃75%会社負担)が特徴です。
| 企業名 | 募集職種 | 給与概要 | 応募締切 |
|---|---|---|---|
| パーク24グループ |
|
(1dayインターンシップのみ報酬なし) |
2026/11/23 |
| ミラタップ | 総合職コース(2028年4月入社) |
(住宅手当別途) |
2026/11/23 |
不動産×テクノロジー
「AIで属人的な判断を民主化する」を掲げるトグルホールディングス1社です。自ら不動産開発・投資を行う実業と、その過程で得た知見をAIエージェントとして再構築するプロダクト開発を両輪で展開している点が、他の9社とは一線を画す特徴です。ビジネス総合職、博士課程対象の技術創発エンジニア職、不動産法人営業職、再開発用地仕入れ営業職の4職種で募集しており、給与は年収456万〜480万円(固定残業代込み、経験・スキルに応じ上限なし優遇)と、他の大手デベロッパーの初任給水準と比べてもやや高めの設定です。
| 募集職種 | 給与概要 | 応募締切 |
|---|---|---|
|
(いずれも固定残業手当45時間分含む、経験・スキルに応じ上限なし優遇) |
2026/11/23 |
まとめ
不動産・建設業界の9社を分野別に見ると、総合デベロッパー5社、ゼネコン・建設1社、不動産関連インフラ・サービス2社、不動産×テクノロジー1社という内訳になりました。この業界最大の特徴は、参加企業9社全社がすでに求人を公開している「求人公開率100%」である点です。給与水準は大手デベロッパーが月給32万円前後で横並びなのに対し、トグルホールディングスのようなAI系スタートアップはやや高めの年収レンジを提示するなど、伝統的な大手企業と新興企業とで待遇の見せ方に違いが見られます。応募締切も三井不動産の10月20日から清水建設グループSmart Vision職の9月21日まで幅があるため、志望企業が決まったら締切日を早めに確認しておくことをおすすめします。

