ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)に参加する皆さんの中には、将来的なライフイベントを見据えて、仕事と育児の両立支援が充実している企業を探している方も多いのではないでしょうか?
長期的に活躍し、キャリアを継続していくためには、企業のサポート体制は非常に重要です。特に、フレックス制度、育児休業の取得しやすさ、経済的・物理的な支援(託児所など)はチェックしたいポイントです。
この記事では、育児休業や時短勤務制度の充実、男性の育児休業取得促進、託児所の設置など、多岐にわたる支援策を持つ企業を12社厳選してご紹介します。これらの企業は、「人生という名のマラソンにおける給水所(エイドステーション)」のように、皆さんがキャリアというレースを中断することなく走り続けられるようサポートしてくれますよ!
📝 両立支援が充実している企業一覧
企業名と、特に注目したいポイントをまとめました。
| 企業名 | 主な注目ポイント |
|---|---|
| ヤマハ(YAMAHA) | 「プラチナくるみん」認定、本社内保育園、同性パートナーへの制度適用 |
| 積水化学グループ(SEKISUI) | 「プラチナくるみん」認定、育児休業取得率男女100%、テレワーク手当 |
| シティ(Citi) | フレキシブルワーク制度、病児保育・ベビーシッターサービス、契約託児所 |
| モルガン・スタンレー(Morgan Stanley) | 常駐子育てコンシェルジュ、提携託児所、ベビーシッター割引 |
| SMBC日興証券 | 託児補給金制度(月額2万円まで補助)、中学校入学前までの育児短時間勤務 |
| 清水建設 | パタニティ休業(男性育休)、ベビーシッター補助、再雇用制度 |
| 三井不動産 | 事業所内保育所、カフェテリアプランによるベビーシッター費用補助 |
| 三菱UFJ信託銀行 | MUFG企業内保育園、保活コンシェルジュ、ベビーシッターサービス制度 |
| 東映アニメーション | 最長2年間の育児休職、小学校6年生までの育児時短勤務 |
| 貝印グループ(KAI) | 女性産休育休取得率100%、男性育休促進、中学校就学前までの時短勤務 |
| コナミグループ(KONAMI) | 「くるみん」認定、託児所・ベビーシッター利用の会社補助 |
| ロレアル(L’Oréal) | コアタイムなしフレックス、育児とキャリア両立のための支援金(社内利用のみ:120万円) |
✨ 各社の両立支援制度 詳細
1. ヤマハ(YAMAHA)
長年にわたり両立支援制度を整備・拡充しており、2016年6月には「プラチナくるみん」の特例認定マークを取得しています。
- 多様な働き方への対応: フレックス勤務制度を採用。
- 育児休職: 出生時育児休職(産後パパ育休)や育児休職はそれぞれ分割して2回取得可能で、男性も配偶者の就労状況にかかわらず取得できます。
- 短時間勤務・短日勤務: 子が小学校6学年修了までの期間適用可能。
- 事業所内保育園: 本社敷地内に事業所内保育園「おとのいえ」を設立・運営。
- 適用範囲の拡大: 結婚・出産・育児・介護などに関する制度は、同性パートナーとその子にも適用されます。
2. 積水化学グループ(SEKISUI)
2019年に「プラチナくるみん」認定マークを取得。育児休業取得率は男女ともに100%を達成しており、男性の育休取得促進に成功している注目企業です。
- 柔軟な勤務制度: フレックス勤務制、裁量労働制、短時間勤務制度に加え、テレワークを推進。
- 経済的サポート: 週の過半を超えるテレワーク利用でテレワーク手当が支給されます。
3. シティ(Citi)
社員一人ひとりのライフステージに合わせた働き方が選択できるような制度や仕組み作りが行われています。
- 柔軟な働き方: フレキシブルワーク制度(在宅勤務、短縮勤務時間、勤務時間帯設定)を提供。
- 育児支援プログラム: 病児保育や英語対応も可能なベビーシッターサービスの提供、オフィス内の契約託児所など、多様なファミリーサポートを提供。
- 女性活躍支援: チャイルドケア関連の福利厚生を拡充。
4. モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)
「人材」への投資を惜しまない姿勢から、社員の様々なニーズに柔軟に対応するプログラムが充実しています。
- 家族へのサポート: ワーキング・ペアレンツ向けに常駐子育てコンシェルジュによる支援、授乳・搾乳スペース、提携託児所、ベビーシッター割引き制度を提供。
- 休暇制度: 産前産後休暇や父親休暇を用意。
- 介護サポート: 介護休暇制度や介護サービス割引き制度も整備。
5. SMBC日興証券
育児休業、短時間勤務、託児補給金制度など、経済的な支援も手厚いのが特徴です。
- 育児休業: 子どもの3歳の誕生日前日まで取得可能。
- 育児短時間勤務: 子が中学校に入学する前月まで、30分刻みで最長2時間30分短縮可能。
- 経済的支援: 託児補給金制度(小学校就学前の子供について、延長保育等の費用を月額2万円まで補助)や、託児所・ベビーシッター等の割引があります。
- 柔軟な働き方: テレワーク制度、シフト勤務、週3日・週4日勤務制度も利用可能。
6. 清水建設
建設業界ながら、出産育児支援や介護支援が充実しています。特にパタニティ休業(男性育休)を用意している点が注目です。
- 育児支援制度: 育児休職、フレックス勤務、勤務時間短縮、パタニティ休業(男性育児休業)、ベビーシッター補助など。
- キャリア継続支援: 再雇用制度もあり、一度退職しても復帰しやすい環境です。
7. 三井不動産
福利厚生として育児休業、育児支援休暇、介護休業といった制度に加え、物理的・経済的なサポートも行っています。
- 育児サポート: 事業所内保育所の設置や、カフェテリアプランによるベビーシッター費用への補助も行っています。
8. 三菱UFJ信託銀行
金融業界でも特に手厚い両立サポートが特徴です。
- 両立サポート体制: 産前産後前の研修や、時短・時差勤務はもちろん、ベビーシッターサービス制度や保活コンシェルジュ、そしてMUFG企業内保育園といったサポートがあります。
9. 東映アニメーション
エンタメ業界からも、育児休職・時短勤務制度が整った企業としてランクインしています。
- 育児休職制度: 最長2年間取得でき、男性の取得実績もあります。
- 育児時短勤務制度: 小学校6年生までを対象に取得できます。
10. 貝印グループ(KAI)
「えるぼし認定」「くるみん認定」を取得しており、家庭を持った後も長く安心して働くことができる環境を目指しています。
- 育児休業取得率: 女性の産休育休取得率は100%。会社として男性の育休取得も促進中。
- 時短勤務制度: 法定の子が3歳になるまでではなく、中学校就学の始期に達するまで時短勤務が可能。
- 柔軟な休暇: 2時間単位での有休取得が可能で、子の体調不良時などにも利用しやすいです。
11. コナミグループ(KONAMI)
子育て支援に積極的で、厚生労働省が認定する「くるみん」認定を取得しています。
- 子育て支援制度: 託児所やベビーシッター利用の会社補助、育児時短制度などがあります。
12. ロレアル(L’Oréal)
外資系企業の中でも、育児とキャリアの両立を継続していくための支援制度が非常に充実しています。
- 柔軟な働き方: コアタイムなしのフレックスタイム制度や在宅勤務・テレワーク、短時間勤務制度。
- 経済的支援: 出産準備金制度に加え、育児とキャリア両立・継続していくための支援金制度(社内利用のみ:120万円)があり、長期キャリア形成を強力に後押ししています。
- 休暇制度: 子の有給看護休暇、育児関連福利厚生制度(ベビーシッターなどのサポート)があります。
💡 まとめ:ボスキャリでの企業研究に活かす
これらの企業は、柔軟な勤務形態の導入や、男性の育休促進、経済的・物理的な育児サポートなど、多様なアプローチで社員の「人生という名のマラソン」をサポートしています。
ボスキャリでは、採用担当者に直接会えるチャンスです。皆さんが検討している企業が上記リストになくても、「短時間勤務制度はいつまで利用可能か」「男性の育休取得実績はどうか」「ベビーシッターや託児所への経済的補助はあるか」といった具体的な質問を投げかけて、自身が求めるサポート体制が整っているかを確認しましょう。
長期的なキャリアプランを見据え、皆さんの活躍を支えてくれる企業を見つけてくださいね!







