会計・コンサルティング業界の「Big4」と呼ばれるEY・Deloitte(デロイト トーマツ)・KPMG・PwCは、ボストンキャリアフォーラム2026(2026年11月20日〜22日開催)にて4社ともすでに求人を公開しています。
PwCは日本採用の「PwC Japan グループ」に加え、米国拠点採用の「PwC – 米国日系企業部」もAudit(監査)インターンの求人を公開しました。
この記事では、実際に公開されている求人情報をもとに、給与・選考プロセス・応募締切を横並びで比較します。
まず押さえたいポイント:締切日がバラバラ
Big4各社は応募締切日が大きく異なり、しかも部門・職種単位でさらにバラつきます。
もっとも早いのはDeloitte(リスクアドバイザリー)のコンサルタント職で、締切は2026年9月10日23:59(CFNプレエントリー締切)です。次いでEY JapanのTAX Consultantが9月11日17:30、PwCアドバイザリー合同会社のM&A・戦略コンサルタント職/安全保障戦略コンサルタント職が9月17日と、9月中旬に締切が集中しています。なおEY Japanの【EY Strategy&Consulting】Business / Technology Consultant職は、当初9月2日でしたが9月18日12:00まで延長されました。
KPMGジャパンは全9職種共通で締切2026年9月30日(CFNプレエントリーは7/31・8/31・9/30・10/15・10/30・11/5の複数波で設定されており、現時点での次回締切が9/30)です。一方でEY JapanのIT監査・ITリスクアドバイザリー職やForensics職、新設のサステナビリティ系2職種、Deloitteのサイバー部門、DELOITTE LLP(米国)は11月下旬まで余裕があります。
「Big4だから同じタイミングで動けばいい」と考えていると、EY Japanの一部職種だけ大きく出遅れる可能性があるため注意が必要です。
| 企業・部門 | 職種 | 応募締切日時(日本時間) |
|---|---|---|
| Deloitte(リスクアドバイザリー) | コンサルタント | 2026/09/10 23:59(CFNプレエントリー締切) |
| EY Japan(EY税理士法人) | TAX Consultant | 2026/09/11 17:30 |
| PwCアドバイザリー合同会社 |
|
2026/09/17 23:59 |
| EY Japan(EY Strategy&Consulting) | Business / Technology Consultant | 2026/09/18 12:00(9/2より延長) |
| PwCコンサルティング合同会社 |
|
2026/09/21 09:00 |
| PwCコンサルティング合同会社 | 戦略コンサルタント職(Strategy&) | 2026/09/23 23:59 |
| PwC Japan有限責任監査法人 | デジタルリスクコンサルタント職(RA) | 2026/09/30 23:59 |
| KPMGジャパン(あずさ監査法人/KPMG税理士法人/KPMGコンサルティング/KPMG FAS) | 全9職種共通 | 2026/09/30 23:59 |
| PwC Japan有限責任監査法人 | 財務報告アドバイザー職(FRA) | 2026/10/05 23:59(9/7より延長) |
| PwCコンサルティング合同会社 | ITソリューションコンサルタント職(ITSC) | 2026/10/12 23:59 |
| Deloitte(コンサルティング) | 経営コンサルタント | 2026/11/02 10:00(現地会場面接希望の場合のプレエントリー締切) |
| PwC Japan有限責任監査法人 | 経営管理コンサルタント職(GRC) | 2026/11/21 23:59 |
| EY Japan |
|
2026/11/23 05:00 |
| Deloitte(サイバー) | サイバーコンサルタント | 2026/11/23 05:00 |
| PwC – 米国日系企業部 | Audit JBN Intern – Summer 2027 | 2026/11/23 05:00 |
| DELOITTE LLP(米国) |
|
2026/11/23 05:00 |
給与・年収の比較
給与形態も企業ごとに開示レベルが異なります。金額を明示している企業の多くは、学士卒でおおむね年収580万円〜660万円程度のレンジに収まっていますが、PwCコンサルティング合同会社の戦略コンサルタント職(Strategy&)だけは学士卒でも758万円と頭一つ抜けた水準です。
一方、KPMGジャパンのあずさ監査法人系・税理士法人系、PwC Japan有限責任監査法人(RA・GRC・FRA)は「経験・能力を考慮の上、各社規定により優遇」「当社規定による」とのみ記載され、具体的な金額は非公開です。DELOITTE LLP(米国)はUSドル建てで、日本採用とは給与体系が異なる点に注意してください。
EY Japan
| 部門・職種 | 給与 |
|---|---|
| Business / Technology Consultant | 初年度5,900,208円/年 |
| IT監査・ITリスクアドバイザリー職 |
|
| TAX Consultant(EY税理士法人) | 当法人給与規定による(賞与あり、昇給年1回) |
| 不正対策・コンプライアンスリスクコンサルタント職(Forensics) | 当法人の給与規定による(賞与年2回、別途パフォーマンスボーナスあり) |
| 金融機関向け気候変動・サステナビリティ・サービスコンサルタント(FS CCaSS) | 当法人の給与規定による |
| 気候変動・サステナビリティ・サービスコンサルタント(CCaSS)長期インターン | 時給制(当法人給与規程による) |
Deloitte
| 部門・職種 | 給与 |
|---|---|
| 経営コンサルタント(コンサルティング部門) |
(基準年額) |
| コンサルタント(リスクアドバイザリー部門) |
(標準年額、固定時間外手当月33時間分含む) |
| サイバーコンサルタント(サイバー部門) |
(標準年額、固定時間外手当月25時間分含む) |
| Campus Full Time(DELOITTE LLP・米国) | $58,725〜$117,875 |
| Internship(DELOITTE LLP・米国) | $28.23〜$56.67/hour |
KPMGジャパン
| 部門・職種 | 給与 |
|---|---|
| 各種コンサルタント(あずさ監査法人5職種・KPMG税理士法人) | 非公開(経験・能力を考慮の上、各社規定により優遇) |
| 経営コンサルタント(KPMGコンサルティング) |
(標準年収額、理論標準業績賞与・固定残業50時間分を含む) |
(KPMG FAS) |
基本年俸600万円〜(固定残業手当50時間相当分含む) |
PwC
| 部門・職種 | 給与 |
|---|---|
(PwC Japan有限責任監査法人) |
当社規定による(昇給・賞与・昇格年1回7月) |
(PwCアドバイザリー合同会社) |
(標準年収額、業績賞与込み) |
(PwCコンサルティング合同会社) |
(標準年収額、月30時間分時間外手当含む) |
| 戦略コンサルタント職(Strategy&、PwCコンサルティング合同会社) |
(標準年収額、業績賞与込み、月30時間分時間外手当含む) |
| Audit JBN Intern – Summer 2027(PwC – 米国日系企業部) | 時給$29.25〜$48.00 |
選考プロセスの特徴
選考の型は各社おおむね「プレエントリー→書類選考/ES→適性検査→複数回面接→(最終はボストン会場での対面が多い)」という流れですが、企業ごとに細部が異なります。
EY Japan
職種によって選考の重さがかなり違います。Business/Technology Consultantは面接でフェルミ推定が課され、英語力検査も実施される本格的な選考です。
IT監査・ITリスクアドバイザリー職は書類選考→1次面接→SPI→面接2回とシンプルな流れ。TAX Consultantは法人独自の書類選考・面接フローで進み、Forensics職はSPI+複数回面接に加えて筆記試験も課されます。新設のFS CCaSS職はカジュアル面談→筆記試験+部門面接(ケース面接)→人事面接という流れです。
同じEY Japanでも部門によって選考の重さが異なる点は覚えておきましょう。
Deloitte
Deloitteは3部門で選考フローが異なります。
コンサルティング部門は、プレエントリー後の適性検査・ES提出が3回に分けて設定されており(第1回9/8、第2回9/29、第3回10/22正午)、現地参加不可の場合は最終プレエントリー期限が2026年11月2日10時までとなっています。3次(最終)面接合格者はディナーに招待されるのも特徴的です。
リスクアドバイザリー部門は「リスクアドバイザリーコンサルタント」と「AI・アナリティクスコンサルタント」の2職種に分かれ、前者は二次・最終面接がボストン現地必須である一方、後者は全てオンラインで完結します。
サイバー部門はボストンキャリアフォーラム会場での面接が必須で、海外留学または海外在住経験も応募条件に含まれます。
KPMGジャパン
エントリー→書類選考→WEBテスト→JOB選考(グループディスカッション)→面接(複数回)→内定という流れで、グループディスカッションを選考プロセスに組み込んでいる点が他の3社と異なります。
基本的に最終面接はイベント会場(ボストン)で実施予定です。
PwC Japan グループ
職種群によって選考フローが3パターンに分かれます。
BC・ITSC・XVS・DCの4職種はグループディスカッションまで選考が共通で、その後ケース面接・パートナー面接・人事面接へ進みます。新設のStrategy&職は書類選考→適性検査→複数回面接というシンプルな流れです。
MA・NS職はエントリーシート→Web適性検査→グループディスカッション→個人面接→パートナー面接→人事面接という海外選考専用フローで、国内選考との併願はできません。
監査法人系(RA・GRC・FRA)はグループディスカッションなしの書類選考→複数回面接というシンプルな流れで、他の職種群と比べて選考ステップが少ないのが特徴です。
なお同じPwCでも「PwC – 米国日系企業部」のAudit JBN Internは選考フローが別で、電話での初期スクリーニング後にオンライン面接という、日本採用のPwC Japan グループよりシンプルな流れです。
まとめ
Big4は現在4社(EY Japan・Deloitte系4法人・KPMGジャパン・PwC Japan グループ)すべてが求人を公開しています。給与水準はどこも学士卒で年収580万〜660万円程度とほぼ横並びです。
応募締切がもっとも早いのはDeloitte(リスクアドバイザリー)のコンサルタント職で9月10日、次いでEY JapanのTAX Consultantが9月11日、PwCアドバイザリー合同会社のMA・NS職が9月17日と、9月中旬に集中しています。EY JapanのBusiness/Technology Consultant職(当初9/2→9/18)やPwCの財務報告アドバイザー職(当初9/7→10/5)はいずれも締切が延長されているので、諦めていた方は改めて確認してみてください。KPMGジャパン(9/30)も当初の想定(8/31)から締切が延長されています。
選考プロセスもグループディスカッションの有無や面接回数、国内・海外選考の併願可否など細部が異なるため、志望するファーム・部門ごとに個別に情報を確認しておきましょう。

