会計・コンサルティング業界の「Big4」と呼ばれるEY・Deloitte(デロイト トーマツ)・KPMG・PwCのうち、ボストンキャリアフォーラム2026(2026年11月20日〜22日開催)で本記事作成時点まで求人を公開しているのはEY Japan、Deloitte系4法人、KPMGジャパンです。PwC(PwC – 米国日系企業部)はまだ求人が公開されていません。この記事では、実際に公開されている求人情報をもとに、給与・選考プロセス・応募締切を横並びで比較します。
まず押さえたいポイント:締切日がバラバラ
Big4各社は応募締切日が大きく異なります。特にKPMGジャパンは2026年8月31日23:59が締切で、他社より3ヶ月近く早い設定になっています。Deloitteのリスクアドバイザリー部門もCFNプレエントリー締切が2026年9月10日と早めです。一方でEY Japan、Deloitteのコンサルティング・サイバー部門、DELOITTE LLP(米国)は11月上旬〜下旬が締切です。「Big4だから同じタイミングで動けばいい」と考えていると、KPMGだけ出遅れる可能性があるため注意が必要です。
| 企業・部門 | 職種 | 応募締切日時(日本時間) |
|---|---|---|
| KPMGジャパン(あずさ監査法人/KPMG税理士法人/KPMGコンサルティング/KPMG FAS) | 全9職種共通 | 2026/08/31 23:59 |
| Deloitte(リスクアドバイザリー) | コンサルタント | 2026/09/10 23:59(CFNプレエントリー締切) |
| Deloitte(コンサルティング) | 経営コンサルタント | 2026/11/02 10:00(現地会場面接希望の場合のプレエントリー締切) |
| EY Japan | Business / Technology Consultant | 2026/11/05 12:00 |
| EY Japan | IT監査・ITリスクアドバイザリー職 | 2026/11/23 05:00 |
| Deloitte(サイバー) | サイバーコンサルタント | 2026/11/23 05:00 |
| DELOITTE LLP(米国) | Campus Full Time/Internship | 2026/11/23 05:00 |
給与・年収の比較
給与形態も企業ごとに開示レベルが異なります。金額を明示している企業では、学士卒でおおむね年収580万円〜625万円程度のレンジに収まっており、Big4内での大きな差は見られません。一方、KPMGジャパンのあずさ監査法人系・税理士法人系の求人は「経験・能力を考慮の上、各社規定により優遇」とのみ記載され、具体的な金額は非公開です。DELOITTE LLP(米国)はUSドル建てで、日本採用とは給与体系が異なる点に注意してください。
| 企業・部門 | 職種 | 給与 |
|---|---|---|
| EY Japan | Business / Technology Consultant | 初年度5,900,208円/年 |
| EY Japan | IT監査・ITリスクアドバイザリー職 | 月給466,176円(基本給330,453円+固定残業代135,723円/50時間分) |
| Deloitte(コンサルティング) | 経営コンサルタント | 基準年額 学士卒5,802,000円/修士卒6,001,200円/博士卒6,201,600円 |
| Deloitte(リスクアドバイザリー) | コンサルタント | 標準年額 学士5,499,996円/修士・博士5,799,936円(固定時間外手当月33時間分含む) |
| Deloitte(サイバー) | サイバーコンサルタント | 標準年額 学士5,820,100円/修士博士6,113,500円(固定時間外手当月25時間分含む) |
| DELOITTE LLP(米国) | Campus Full Time | $58,725〜$117,875 |
| DELOITTE LLP(米国) | Internship | $28.23〜$56.67/hour |
| KPMGジャパン(あずさ監査法人5職種・KPMG税理士法人) | 各種コンサルタント | 非公開(経験・能力を考慮の上、各社規定により優遇) |
| KPMGジャパン(KPMGコンサルティング) | 経営コンサルタント | 標準年収額 学卒6,251,147円/院卒6,451,147円(理論標準業績賞与・固定残業50時間分を含む) |
| KPMGジャパン(KPMG FAS) | M&A・戦略コンサルタント/グローバル調査・分析コンサルタント | 基本年俸600万円〜 |
選考プロセスの特徴
選考の型は各社おおむね「プレエントリー→書類選考/ES→適性検査→複数回面接→(最終はボストン会場での対面が多い)」という流れですが、細部に違いがあります。
- EY Japan:Business/Technology Consultantでは面接でフェルミ推定が課され、英語力検査も実施。IT監査・ITリスクアドバイザリー職は書類選考→1次面接→SPI→面接2回とシンプル。
- Deloitte(コンサルティング):プレエントリー後、適性検査・ES提出が3回に分けて設定されており(第1回9/8、第2回9/29、第3回10/22正午)、現地参加不可の場合は最終プレエントリー期限が2026年11月2日10時までとなっている。3次(最終)面接合格者はディナーに招待される。
- Deloitte(リスクアドバイザリー):職種が「リスクアドバイザリーコンサルタント」と「AI・アナリティクスコンサルタント」の2つに分かれ、リスクアドバイザリー職は二次・最終面接がボストン現地必須なのに対し、AI・アナリティクス職は全てオンラインで完結する点が特徴的。
- Deloitte(サイバー):ボストンキャリアフォーラム会場での面接が必須。海外留学または海外在住経験も応募条件に含まれる。
- KPMGジャパン:エントリー→書類選考→WEBテスト→JOB選考(グループディスカッション)→面接(複数回)→内定という流れで、グループディスカッションを含む点が他社と異なる。基本的に最終面接はイベント会場(ボストン)で実施予定。
まとめ
Big4のうち求人が公開されているのはEY Japan・Deloitte系4法人・KPMGジャパンの3社(PwCは未公開)。給与水準はどこも学士卒で年収580万円台〜625万円程度とほぼ横並びですが、応募締切はKPMGジャパンの8月31日が最も早く、次いでDeloitteリスクアドバイザリーの9月10日と続きます。EYとDeloitteの他部門は11月まで余裕がありますが、KPMG志望者はすぐにでも準備を始める必要があります。選考プロセスもグループディスカッションの有無や面接回数など細部が異なるため、志望するファーム・部門ごとに個別に情報を確認しておきましょう。
