ボストンキャリアフォーラム(CF)に参加予定の企業の中から、女性比率が高い、または女性活躍推進に積極的な企業を、公開されている範囲内から紹介します。「女性が長く活躍できる企業で働きたい」と考える女性の学生にとって、企業選びの重要な視点となるでしょう。

ランキングは、データの性質に基づき、「全従業員」「新卒採用者」「役員・管理職」の3つのカテゴリに分けて提示します。

📈 1. 全従業員における女性比率ランキング

企業全体に占める女性従業員の割合が明確に確認できた企業の中で、女性比率が高い順に紹介します。企業全体のダイバーシティの度合いを測る指標の一つです。

企業名 女性比率 備考
CUC 40.3% 従業員数(グループ全体)に基づくデータ。

👩‍🎓 2. 新卒採用者における女性比率ランキング

直近の採用実績において、女性の採用比率が高い企業です。企業の将来的なダイバーシティの方向性や、若手女性の採用への意欲がうかがえます。

企業名 年度 女性:男性 (女性比率)
阪和興業 2023年度入社 74名:41名 (64.3%)
阪和興業 2025年度入社 60名:38名 (61.2%)
阪和興業 2024年度入社 72名:55名 (56.7%)
日鉄興和不動産 2025年度入社 10名:9名 (52.6%)
ヨネックス 2023年度入社 15名:14名 (51.7%)
農林水産省 直近5年平均 50%を超える

💼 3. 役員・管理職における女性比率ランキング

企業の上層部に占める女性の割合です。女性のキャリアアップを積極的に支援する体制が整っているかを示す、より具体的な指標と言えます。

企業名 ポジション 女性比率
ヨネックス 役員 27.3%
ヨネックス 管理職 21.8%
アライドテレシス 管理職 12.1%
アライドテレシス 役員 10%
日鉄興和不動産 管理職 7.8%

🏅 4. 定性的な評価:女性活躍推進の取り組みと認定実績

具体的な比率は不明でも、外部からの高い評価や特筆すべき実績を持つ企業は、女性のキャリア形成や働きやすさに対する企業のコミットメントが高いと言えます。これらの定性的な情報も、定量データと合わせて評価しましょう。

  • KONAMIグループ:厚生労働省が認定する「えるぼし」の最高位を取得。女性が活躍できる職場環境の整備に注力しています。
  • 新日本科学:「令和3年度なでしこ銘柄」に選定。この取り組みの結果、女性の「試験責任者」(プロジェクトリーダー)や女性管理職が増加し、初の女性執行役員も誕生しています。
  • 貝印グループ:えるぼし認定を受けており、女性の産休育休取得率は100%。仕事と家庭の両立を支援する環境が整っています。
  • ヤマハ:長年の両立支援制度の整備・拡充により、2016年6月に特例認定マーク「プラチナくるみん」を取得
  • シティ:日本を含む全世界で女性幹部の登用を増やすべく取り組みを継続しており、チャイルドケア関連の福利厚生拡充など、ワークライフバランス向上を目指しています。
  • 豊島:女性活躍推進の結果、業務内容・各種制度を含め働きやすい環境が整っているとしています。
  • 積水化学グループ:個人の能力・個性・持ち味を最大限発揮するため、多様性を尊重するD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進しています。

💡 女性活躍度を測るための補足情報

企業がどれだけ女性の活躍を推進しているかを判断する際には、提示された比率だけでなく、以下の点も確認するとより深く企業を理解できます。

  • 「えるぼし認定」:女性活躍推進法に基づき、厚生労働大臣が優良な企業を認定する制度です。最高位の3段階目(三つ星)を取得している企業は、特に高い水準を満たしています。
  • 「なでしこ銘柄」:経済産業省と東京証券取引所が共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を選定・紹介するものです。企業の長期的な価値向上への意識を示す指標となります。
  • 「くるみん・プラチナくるみん認定」:子育てサポート企業として厚生労働大臣に認定された証です。プラチナくるみんは、より高い水準で両立支援の取り組みを行っている企業が受けられます。
  • 女性の「平均勤続年数」:この数値が男性と大きく変わらない企業は、女性が長期的に働き続けやすい環境にある可能性が高いです。
  • 育児休業後の「復職率」:高い復職率は、育児支援制度が実質的に機能していることを示します。