ボストンキャリアフォーラム(BCF)に参加する皆さんは、内定獲得に向けて準備を進めていることと思います。企業選びの重要な要素の一つである「福利厚生」について、提供された資料に基づき、特にユニークな休暇制度、手当、および働き方の柔軟性に関する記述がある企業の傾向を分析し、BCF参加者の皆さんが企業選びをする際のヒントをまとめました。
1. 専門資格取得や成長を強力に支援する制度
特定の専門職種のキャリア形成を後押しする、手厚い休暇制度や支援制度を提供している企業は、社員のスキルアップとキャリアパスの実現に積極的です。
- AGSコンサルティング: 税理士試験特別休暇(試験日+12日間)が付与されます。これは、会計・税務コンサルタントのキャリアを支援する明確な制度です。
- 日本産業推進機構(NSSK): 英語学習支援制度やメンター制度があるほか、ゴルフレッスン費用補助など、成長や交流を促すユニークな補助制度があります。
- ヤマハ(IT部門): 資格取得や専門知識習得の支援手段が部門独自に用意されており、多くの人が活用してスキルアップに努めています。
2. 長期休暇・特別休暇が充実している企業
法定の有給休暇に加え、リフレッシュや私的なイベントを重視した特別休暇制度が充実している企業は、社員のワークライフバランスを大切にしています。
- 三井住友銀行: 有給休暇取得率が91.1%(2023年度)と非常に高く、連続休暇(5連続営業日)勤続休暇、子ども休暇制度があります。
- アンカー・ジャパン: 年間休日が129日と非常に多いです。
- AGSコンサルティング / ひかり味噌: アニバーサリー休暇やバースデー休暇など、個人の記念日を大切にする休暇制度があります。
- 第一生命保険 / ヤマハ / 積水化学グループ / AOI Pro. / AGSコンサルティング: 勤続年数に応じたリフレッシュ休暇やライフサイクル休暇、永年勤続休暇など、長期的なキャリアをサポートする制度が充実しています。
- 日本発条: 年間休日121日(閏年は122日)に加えて、GW、夏季、年末年始休暇がそれぞれ10日前後連休となります。
3. 柔軟な働き方と財務的サポート(手当・補助)
ライフイベントや勤務地変更に伴う費用、柔軟な働き方に関するサポートが明記されている企業は、社員の多様な働き方と生活を支えています。
- 住友商事: スーパーフレックス制度を導入しており、日々の勤務時間の定めがありません。
- ひかり味噌: 家賃補助手当のほか、テレワーク制度があります。
- 日本産業推進機構(NSSK): 残業時の食事補助、出産祝い金制度に加え、直近の育児休業取得率が100%です。
- アイコニア・ホスピタリティ: 転勤時の支度金(10万円/回)、転勤手当(3万円/月)、寮・借上社宅の提供に加え、帰省旅費(月1回)が支給されるなど、転勤時のベネフィットが非常に手厚いです。
- アンカー・ジャパン: 各種慶弔休暇が結婚だけでなく、事実婚・パートナーシップにも適用されます。
- オリックス: 育児休職(子が満3歳に達するまで)、育児特別休暇、看護休暇、介護休暇・休職といった育児・介護関連の休暇制度が整備されています。
- トタニ技研工業: 通勤困難者に対して借上寮制度があり、手厚い住宅補助があります。
4. 応募者への手厚いサポート体制(内定者サポート)
選考プロセスにおいて、内定者の入社後の不安を解消するためのサポート体制を整えている企業は、学生一人ひとりに真摯に向き合う姿勢が見られます。
- リログループ: 選考ステップによって、面接後にフォローアドバイザー面談を実施。面接官に聞きそびれたことや就職活動についてのアドバイスなど、入社後の不安をなくすための時間を提供しています。
- ウィルグループ: 1次面接通過後、あなた専属の若手社員がリクルーターとしてサポートにつきます。また、合否を問わない面接フィードバックや、課題シートを用いた自己分析ブラッシュアップも実施されます。
💡 まとめ:企業選びのヒント
資料から読み取れる「福利厚生が充実している企業」の共通点は、単に制度があるだけでなく、「社員の成長(専門性)」「社員の生活の質(休暇/手当)」「多様な働き方(柔軟性)」の3点を重要視していることです。BCFでの企業研究の際は、これらの具体的な制度についてさらに深掘りして質問してみることをお勧めします。






