ボストンキャリアフォーラム（ボスキャリ）で外資系投資銀行（外銀）を目指す皆さん、こんにちは！
外銀の面接、特に投資銀行部門（IBD）やマーケット部門（セールス＆トレーディング、リサーチ）では、業界や職種に関する深い理解を問う「テクニカルクエスチョン（TC）」が非常に重要になります。この対策こそが、内定獲得の鍵を握ると言っても過言ではありません。
🔑 テクニカルクエスチョン対策の心得：暗記ではなく「完璧な理解」を
元情報にもある通り、想定質問を200〜300問リストアップし、寝起きでも完璧に答えられるレベルまで仕上げるのが理想です。しかし、ただ単に暗記するだけでは不十分です。面接官は、皆さんがその知識を本当に理解し、自分の言葉で説明できるかを見ています。
なぜその計算が必要なのか、なぜその事象が起きるのか、なぜその指標を使うのか—「なぜ？」を繰り返し問い、知識を深く掘り下げることが重要です。
📝 必須！テクニカルクエスチョン対策カテゴリ別リスト
以下に、外銀面接で頻出する代表的なテクニカルクエスチョンをカテゴリ別に整理しました。これらの質問は、外銀面接対策のミニマムスタンダードとして、必ず完璧に答えられるように準備しましょう。
| カテゴリ | 代表的な質問（例） | 補足すべき学習ポイント |
|---|---|---|
| 会計・財務分析 (Accounting & Financial Analysis) | 3つの財務諸表（BS・PL・CF）の関係は？ 運転資本の計算方法は？ 減価償却費（Depreciation）の3表への影響を説明せよ。 |
3表がどのように連動しているか（特に減価償却費や資本的支出などがキャッシュとPL・BSにどう反映されるか）を説明できるように。 運転資本の増減がCFに与える影響も理解しておく。 |
| 企業価値評価 (Valuation) | 代表的なバリュエーション手法を説明せよ。 DCF（ディスカウンテッド・キャッシュフロー）法の算出プロセスは？ WACC（加重平均資本コスト）の各要素を説明せよ。 |
5つの主要なバリュエーション手法（Comparable Companies Analysis, Precedent Transactions, DCF, LBO, Sum-of-the-Parts）とそれぞれのメリット・デメリットを理解する。 特にDCFの構造（FCFFの計算、ターミナルバリューの算出）は必須。 |
| M&A・LBO (M&A & Leveraged Buyout) | M&Aプロセスを説明せよ。 LBOとは何か、その仕組みとドライバー（価値創造の源泉）は？ シナジー効果とは？ |
M&Aのアドバイザリーとしての役割と、LBOの経済合理性（有利子負債によるリターン向上効果）を説明できるようにする。 LBOの出口戦略（Exit Strategy）も聞かれることがある。 |
| マーケット・マクロ経済 (Markets & Macroeconomics) | 現在の金融市場で注目しているトピックは？ 金利上昇（または下降）が株価や債券価格に与える影響は？ FRBや日銀の金融政策（例：テーパリング）を説明せよ。 |
直近の経済ニュースや金融市場のトレンドを深く理解し、自分の意見を持つ。 マクロ経済指標（GDP、CPI、雇用統計など）とそれらがマーケットに与える影響を把握する。 |
| 金融商品・デリバティブ (Financial Products & Derivatives) | 債券と株式の違いは？ オプション（コール/プット）とは何か？ 金利スワップの仕組みを説明せよ。 |
最低限、債券、株式、通貨、コモディティの基本特性と、主要なデリバティブ（先物、オプション、スワップ）の機能とリスクを理解しておく。 （マーケット部門志望者はより深く掘り下げる必要あり） |
🚀 IBD志望者向け：実践的な質問への対応力アップ
投資銀行部門（IBD）志望者は、上記に加え、以下の質問にも完璧に答えられるように準備してください。これらは、皆さんがアナリストとして現場で求められる実践的な知識を試すものです。
💡 IBD特有の重要TC例
- 「ある会社に$100の減価償却費が発生した場合、3つの財務諸表はどのように変化しますか？」 (Three Statement Impact)
- 「負債（Debt）と株主資本（Equity）のどちらで資金調達すべきか、どう判断しますか？」
- 「A社をB社が買収する際のシナジー効果は、バリュエーションでどのように考慮されますか？」
- 「DCF法で使うターミナルバリューの計算方法には何がありますか？それぞれの違いは？」
📈 マーケット部門志望者向け：応用力と洞察力を鍛える
セールス＆トレーディング（S&T）やリサーチ部門志望者は、上記の基礎知識に加え、市場のダイナミクスやリスク管理に関する深い理解が求められます。具体的なポジションや市場の変動に対する洞察力を示す質問が多いです。
💡 マーケット特有の重要TC例
- 「現在の為替レート（例：ドル/円）について、今後3ヶ月の見通しと、その根拠となる要因を説明せよ。」
- 「オプションのプレミアムを決める要因（ギリシャ指標、特にデルタ）を説明せよ。」
- 「あるマクロ経済指標（例：雇用統計のポジティブサプライズ）が発表されたとき、S&P500、米国債、ドル円はどのように動くと予想しますか？」
- 「ポートフォリオのリスクをヘッジする方法をいくつか説明せよ。」
🎯 結論：練習と反復で自信を掴もう
テクニカルクエスチョン対策は、知識のインプットとアウトプットの練習の繰り返しです。質問をリストアップしたら、必ず声に出して時間を測りながら説明する練習をしてください。可能であれば、友人や先輩と模擬面接を行い、フィードバックをもらうのが最も効果的です。
準備万端でボスキャリ本番を迎え、内定を掴み取りましょう！
ボスキャリの体験談を募集します！
ボスキャリ終了後の体験談の投稿に協力いただける方は、以下のバナーから、ハンドルネームとメールアドレスの登録をお願いいたします。終了後のアンケート回答URLを送信させていただきます。一定の文字数以上でのアンケート回答者には、先着20名アマゾンギフトカード1000円を進呈させていただきます。
