海外経験が長く、英語でのコミュニケーションに自信がある皆さんの中には、いざ企業の方と日本語で話す際に「あれ?これでいいんだっけ?」と不安になる方もいるかもしれません。
特に面接やディナーといった重要な場面では、日本語の敬語や丁寧語が適切に使えているかが非常に重要になります。ここでは、海外経験の長い皆さんが、ボスキャリで日本語の失敗を避けるためのポイントを解説します。
日本語の話し方:海外経験が長い学生がチェックすべき3つのポイント
日本語と英語では、コミュニケーションのスタイルやマナーが大きく異なります。以下の3つの点について、自分の話し方をチェックしてみましょう。
- 敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け:ビジネスシーンでの基本です。
- 日本語と英語の「ちゃんぽん」:無意識にやってしまっていませんか?
- 文化的なニュアンス:直接的な表現が過ぎないか?
厳禁!絶対に避けるべき「日本語と英語を混ぜてしまうこと」
「このプロジェクトをキックオフして、アグリーしていただければマイルストーンを達成できます」といったように、日本語の文章の中に不必要なカタカナ語や英語表現を混ぜて話すのは厳禁です。
これは、日本語の語彙力不足やTPOをわきまえていない印象を与え、プロフェッショナルさに欠けると見なされがちです。
✅改善策
可能な限り、適切な日本語表現に置き換えましょう。「キックオフ」→「開始/着手」、「アグリー」→「賛同/合意」、「マイルストーン」→「節目/中間目標」など、事前にビジネス用語をチェックしておくと安心です。
敬語・丁寧語のセルフチェックリスト(面接・ディナー編)
海外生活が長いと、日常会話で敬語を使う機会が減り、咄嗟に出てこないことがあります。以下の基本を面接やディナー前に再確認しておきましょう。
| 場面 | 適切な日本語表現 | NGまたは注意が必要な表現 |
|---|---|---|
| 相手の会社 | 御社、貴社(書き言葉) | あなたの会社 |
| 自分の会社(入社後) | 弊社 | うちの会社、私たち |
| 「〜と言う」 | 〜とおっしゃる、〜と申す(自分) | 〜って言う |
| 「〜する」 | 〜なさる、〜いたします(自分) | 〜やる |
| 「聞く」 | 伺う、拝聴する(相手の意見) | 尋ねる(カジュアルな印象になりがち) |
| お礼 | 誠にありがとうございます、恐縮です | サンキューです、マジで感謝 |
特にディナーなどのカジュアルな場でも、初対面の採用担当者に対しては丁寧語を使う意識を保ちましょう。親しき仲にも礼儀あり、です。
🗣️ 最終確認:面接前の「話し方」対策
知識として知っていても、緊張すると正しい日本語が出ないこともあります。本番で自然に話すための対策をしましょう。
- 自己紹介や志望動機を日本語で声に出して練習する:敬語表現を体が覚えるまで繰り返し練習しましょう。
- ビジネスニュースや記事を日本語で読む:自然なビジネス日本語のインプットを増やしましょう。
- 日本の友人に模擬面接をしてもらう:第三者に聞いてもらうことで、不自然な点や「ちゃんぽん」に気づきやすくなります。
ボスキャリは、皆さんの経験とポテンシャルをアピールする絶好の機会です。話し方でネガティブな印象を与えてしまわないよう、準備を万全にして臨んでください。皆さんの成功を心から応援しています!

