ボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)に参加する皆さんにとって、レジュメ(Resume)と履歴書は内定獲得の鍵を握る最も重要な書類です。なぜそこまで重要なのか、そしていつから準備すべきかについて、詳しく解説していきます。
レジュメ(Resume)と履歴書とは?
日本での通常の就職活動では、履歴書と(就労経験がある方は)職務経歴書を使用します。
一方、英語圏ではこれらをまとめたものをResume(レジュメ)と呼びます。レジュメは、学歴や職歴、スキル、課外活動など、これまでの皆さんの経験や能力を記載する書類で、日本の履歴書と職務経歴書を合わせたような役割を果たします。
ボスキャリにおけるレジュメ・履歴書の3つの重要用途
ボスキャリでは、レジュメと履歴書は以下の3つの場面で非常に重要な役割を果たします。
1.事前の書類選考の基礎資料
ボスキャリでは、CFNのウェブサイトを通じて事前に企業へ応募できますが、企業の人事担当者は、何百、何千という応募者全員の書類をじっくりと見る時間はありません。
まずは専攻や学校名、キーワードなどを用いて応募者を絞り込みます。ここで皆さんの提出したCFN登録情報(実質、レジュメ・履歴書の内容)がフィルターにかかってしまうと、土俵にすら上がれません。この事前選考を突破するためにも、キーワードを意識した**内容の充実**が不可欠です。
2.当日の面接資料
次に、ボスキャリ当日の面接時に、面接官に日本語の履歴書または英語のレジュメの提出を求められることが一般的です。「では、履歴書(またはレジュメ)をお願いします」という形で、面接の冒頭で提出を促されることが多いでしょう。
どちらが必要かは、企業が応募時にどちらの書類を求めているかで判断できます。これは、**読み手(面接官など)がどちらの言語をメインで使用するか**を示すヒントにもなります。
| 企業が応募時に求めている書類 | 当日の面接で準備すべき書類 | 面接の言語(類推) |
|---|---|---|
| 日本語レジュメ | 日本語の履歴書 | 主に日本語 |
| 英語レジュメ | 英語のResume | 主に英語 |
企業によっては、日本語と英語の両方の書類を提出する場合もあるため、応募要項を**必ず確認**し、求められている形式で準備しましょう。
3.面接後の最終選考の基礎資料
面接が終わった後も、書類の役割は続きます。企業は複数の面接官を用意していることが多く、特に面接での評価が拮抗した応募者が複数いる場合、面接官や採用決定者が集まり、提出された履歴書やレジュメを見比べて最終判断を下すことが頻繁にあります。
つまり、面接で話した内容を**裏付ける根拠資料**として、選考の最後まで皆さんの運命を左右する重要な要素となるのです。
レジュメ・履歴書は「今すぐ」準備を始めましょう
レジュメと履歴書は、ボスキャリでの内定獲得を左右する**最も重要な書類**です。よく「いつから作成を始めたらよいか」という質問を受けますが、答えは「今すぐ」です。
実際に作成を始めると、思っている以上に作成や推敲(すいこう)に時間がかかることに気づくでしょう。早めに作成を終えれば、「このアピールポイントが弱いな」「この経験をもっと掘り下げる必要があるな」といった課題に数ヶ月前に気づくことができ、そこから準備や対策を練ることが可能になります。
まずは下書きからで構いません。すぐに取り掛かり、ブラッシュアップを重ねていきましょう。
