東京サマー2026参加企業の初任給(初年度年収・月給)をレンジ別に分析してみました。企業によって「年収(年俸)ベース」で提示している場合と、「月給ベース(+別途賞与支給)」で提示している場合があるため、それぞれの基準でレンジ分けを行い、傾向をまとめています。
1. 年収・年俸ベースでのレンジ分析
年俸制や、初年度の想定年収(賞与や固定残業代込み)を提示している企業の分析です。主に外資系企業やコンサルティングファーム、特別なスキル枠を設けている企業が該当します。
■ 700万円以上:トップクラスの高年収層
- 傾向: 高い専門性を求める職種(PhD取得者など)や、圧倒的な成果を求める経営幹部候補、プロフェッショナルなコンサルタント職が該当します。
- 該当企業の例:
- Medpace Japan K.K.:8,300,000円(PhD向け)
- AlphaSights Group:7,000,000円〜8,600,000円(業績による能力給含む),
- GMOインターネットグループ:7,100,000円(新卒年収710万プログラム),,
- YCP Japan:7,000,000円(賞与・固定残業代込)
■ 600万円〜699万円:コンサルファーム・外資系セールス層
- 傾向: 大手総合コンサルティングファームが集中しているレンジです。また、外資系企業の営業職(インセンティブ含む)などもこの層にランクインしています。
- 該当企業の例:
- アクセンチュア:6,630,000円(標準年収額),
- PwCコンサルティング:6,390,840円(学士)〜 6,616,560円(修士・博士)
- KPMGコンサルティング:6,251,147円(学士)〜 6,451,147円(修士・博士)
- エルゼビア・ジャパン:6,375,000円(学士)
- ピュアグロース:6,000,000円〜,
■ 500万円〜599万円:ITベンチャー・専門・グローバル職層
- 傾向: 外資系メーカーや、語学力・ITスキルを高く評価するメガベンチャー企業などが属します。英語手当などの各種手当によってこのレンジに達する企業もあります。
- 該当企業の例:
- デロイト トーマツ (リスクアドバイザリー/サイバー):5,380,100円〜6,113,500円(職種・学歴により変動),
- HENNGE:推定5,360,000円(英語手当を加えるとモデル年収668万円)
- ASMLジャパン:5,000,000円
■ 400万円台:成果主義・インセンティブ重視層
- 傾向: 基本年俸は400万円台に設定しつつ、業績に応じたパフォーマンスボーナスやインセンティブでさらに上乗せが期待できる企業が目立ちます。
- 該当企業の例:
- ハイレゾ:想定4,860,000円〜
- ジェイ エイ シー グループ:理論年俸4,300,000円〜(+パフォーマンスボーナス),
- シーユーシー:想定4,108,752円
2. 月給ベースでのレンジ分析
基本給(固定残業代や一部手当を含む場合あり)を月給として提示している企業の分析です。別途、年2回などの賞与が支給されるため、実質の年収はさらに高くなります。
■ 月給 35万円以上:メガベンチャー・グローバル企業層
- 傾向: 初任給から非常に高い水準を提示するIT企業や、グローバルリーダー枠を設ける大手アパレル企業などが属します。
- 該当企業の例:
- ファーストリテイリング:370,000円(グローバルリーダー職)
- 楽天モバイル:360,000円(学士)〜380,000円(博士)
- AnyMind Group:360,000円〜420,000円
■ 月給 30万円〜34万円:大手金融・不動産デベロッパー・メーカー層
- 傾向: 証券・銀行などの大手金融機関や、不動産、大手メーカーの大学院卒(修士・博士)がこの層に多く含まれます。
- 該当企業の例:
- 三菱地所:330,000円(大卒)、360,000円(院卒)
- セガ:330,000円(大卒)、341,800円(院卒)
- 日本証券金融:300,000円(大卒)、330,000円(院卒)
- あおぞら銀行:300,000円(大卒)、310,000円(院卒)
■ 月給 25万円〜29万円:標準・中上位層(最もボリュームが多い層)
- 傾向: 日本の大手メーカー、商社、インフラ、サービス業など、最も多くの企業がこのレンジに基本給を設定しています。固定残業代を含めずにこの水準を提示している企業は、残業代や賞与が加わると高水準な年収になります。
- 該当企業の例:
- 三菱ふそうトラック・バス:287,000円(大卒)、312,000円(修士)
- パーク24グループ:286,000円(大卒)、296,000円(院卒)
- 日本総合研究所:286,000円(大卒)、312,000円(修士)
- アズビル:285,410円(大卒)、306,480円(修士)
- 東京貿易ホールディングス:280,000円(大卒)、295,000円(院卒)
■ 月給 20万円〜24万円:基本給+手厚い福利厚生層
- 傾向: 初任給(基本給)の額面はこのレンジに設定しつつ、独身寮や社宅制度、手厚い家賃補助、高水準な賞与(年5ヶ月分以上など)でトータルの待遇を底上げしているメーカーや商社が多く見られます。
- 該当企業の例:
- 開智学園:306,607円(職務調整手当・住居手当含む実質)※本給ベースではこのレンジに含まれる
- ムラキ:220,110円〜240,110円(別途、住宅手当や各手当支給)
- 高砂工業:212,000円(大卒)、222,400円(院卒)
まとめ
給与の差は主に以下の3つによって生み出されいます。高望みする前に、まずは自分の実力を冷静に分析して、市場競争力のある人材になれているか、分析してみると良いでしょう。
その1:「職種」と「専門性」
コンサルタント、データサイエンティスト、AIエンジニアなどの専門職や、経営幹部候補(特別なリーダープログラム)に対しては、初任給から700万円超を提示する企業が存在し、職種やミッションによって明確な給与の傾斜がつけられています。,,
その2:学歴(修士・博士優遇)
特にメーカーやIT企業において、大学卒(学士)と大学院卒(修士・博士)で月給に1万5000円〜3万円程度の差を設けている企業が非常に多く、研究・開発職では高度な学歴が直接的に初期給与に反映されています。,
その3;語学力へ
「HENNGE」のように英語力に応じて最大月額11万円の手当を付与するなど、グローバル人材に対して直接的な金銭的評価を行う企業が増えています。
