快進撃を続けるイーコマース市場ですが、アマゾン、楽天、ヤフー、メルカリ 取扱高と売上高の比較です。
取扱高 | 売上高 | |
---|---|---|
アマゾン | 非公開 | 1兆3200億円 |
楽天 | 3兆4000億円 | 3909億円 |
ヤフー | 2兆1000億円 | 5965億円 |
メルカリ | 2300億円 | 220億円 |
取扱高と売上高の違いは?
結論から言うと、取扱高というのは、それぞれのプラットフォームで流通した総額です。一方、売上高というのは、企業が売上として計上できた金額となります。
取扱高と売上高の違いを理解するためには、それぞれの企業のビジネスモデルを理解しておく必要があります。
アマゾンは自社販売+手数料収入
まずアマゾンですが、アマゾンが元々初めていたビジネスは、自分で仕入れて自分で売ると言う、直販モデルでした。この場合、
売れた商品の金額=取扱高=売上高
ということになります。直販モデルの特徴は、金額の規模は大きいものの、利益率が非常に低くいため、薄利多売ということです。アマゾンの売上高が突出しているのはこのためです。
その後、アマゾンはマーケットプレイスとフルフィルメントby Amazonと呼ばれる2つのサービスをリリース。この二つのサービスにより、第三者がアマゾンの配送サービスを利用し、アマゾンのサイトで販売ができるようになりました。
この場合、
マーケットプレイスとフルフィルメントby Amazonの利用料 = 売上高
になります。
マーケットプレイスの手数料は、大口の場合は月額基本料金+最大15%の販売手数料となっています。
この手数料ビジネスの特徴は、在庫を抱えるリスクがない上に、利益率が非常に高いことです。さらに、セラー向けの広告ビジネスも展開しており、こちらも非常に利益率が良いことが分かっています。
楽天、ヤフー、メルカリは手数料収入のみ
楽天、ヤフー、メルカリはモール型のビジネスモデルとなっているため、基本的に手数料収入のみとなっています。