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【2025年12月】デロイト3社が統合!「合同会社デロイトトーマツ」誕生で選考・キャリアはどう変わる?

【2025年12月】デロイト3社が統合!「合同会社デロイトトーマツ」誕生で選考・キャリアはどう変わる?

2025年12月に、デロイト3社が統合!「合同会社デロイトトーマツ」誕生しました。今回は、この統合の背景とこの統合与える影響、これから選考を受ける皆さんが絶対に注意すべき「配属リスク」や「待遇の変化」について、わかりやすく解説していきます。

1. そもそも何が起きるのか?統合の概要

まずは基本情報を整理しましょう。これまで専門領域ごとに別会社として存在していた以下の3社が、1つの会社に統合されます。

合併効力発生日 2025年12月1日
対象となる3社
  • デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)
  • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)
  • デロイト トーマツ リスクアドバイザリー(DTRA)
新会社名 合同会社デロイトトーマツ
規模 社員数 1万1000人超(巨大ファームの誕生)

2. なぜ今、統合するのか?

この統合の背景には、顧客(クライアント)が求めるニーズの変化があります。これまでは「戦略立案はDTC」「M&AはDTFA」と窓口が分かれていましたが、統合によって以下のようなメリットが生まれます。

「トータルソリューション」による競争力の強化

顧客の課題は複雑化しており、単一の専門知識だけでは解決できないケースが増えています。3社が一緒になることで、戦略からM&A、リスク管理、そしてシステム実装までを「ワンストップ」で提供できる体制が整います。

これまではグループ会社間であっても「客の取り合い(セクショナリズム)」が起きることもありましたが、窓口が一本化されることで、営業効率が上がり、提案の質も高まると期待されています。

管理人
管理人
業界全体で見ると、専門特化型からアクセンチュアのような「総合デパート型(トータルソリューション)」への転換が進んでいます。今回の統合が成功すれば、他のBig4ファームも同様の「一本化」に追随する可能性があります。

3. 【重要】就活生が警戒すべき「3つのリスク」

さて、ここからが皆さんにとって最も重要なパートです。会社が大きくなり「トータルソリューション」ができるようになることは、働く社員、特に新卒や若手にとって新たなリスクが生じることも意味します。

リスク①:「配属ガチャ」の確率が高まる

組織が巨大化し、採用窓口や人材プールが一本化されることで、「希望する専門領域に配属されない」リスクが高まる可能性があります。

わかりやすく例えるなら、これまでは「和食専門店」「洋食専門店」として独立していた店が合併して「巨大なフードコート」になるようなものです。

働く側としては、「和食の板前(FA専門など)」として入ったつもりが、店全体の都合で「人手が足りないからハンバーガーを作ってくれ(システム導入やテスター業務など)」と、専門外の業務を任される可能性が出てくるということです。

リスク②:ランク(役職)・給与の変動

統合前の3社は、それぞれ給与水準や役職の定義が異なっていました(一般的に戦略・FA系の方が単価・給与が高い傾向にあります)。これが一本化される際、以下のような調整リスクが発生します。

  • ランクダウンの可能性:例えば「旧リスクアドバイザリーでシニアコンサルタント」だった人が、新基準では「コンサルタント」格付けになるなど。
  • 給与水準の相違:提示される年収が、旧来のその職種の相場と異なる可能性があります。

リスク③:過渡期の社内混乱

統合直後は、評価制度の変更や文化の融合に伴い、現場が混乱することが予想されます。評価に納得できない既存社員の退職(人材流出)や、誰が評価権限を持つのか不明確になるなど、社内政治的な動きに巻き込まれるリスクもゼロではありません。

4. 皆さんが今すぐやるべき対策

このニュースを踏まえ、現在選考中の方やこれから応募する皆さんは、以下の対策を講じてください。

① 面接で「採用形態」を確認する

「配属ガチャ」を避けるためには、自分が応募している枠が「職種別確約(Job型)」なのか、それとも「総合職的な採用(Membership型)」で一旦プールされるのかを明確にする必要があります。

「特定の専門性を磨きたいと考えていますが、入社後の配属プロセスは具体的にどのようになっていますか?」と質問してみましょう。

② オファー内容(ランク・給与)を精査する

内定が出た場合、提示された「タイトル(役職)」と「給与」が、統合後の新基準でどう位置づけられるかを慎重に確認してください。また、可能であれば「具体的な配属プロジェクトの確約」が取れるかどうかも交渉のポイントになります。

③ 逆質問で「ビジネス感度」をアピールする

ピンチはチャンスでもあります。この統合の話題を面接の「逆質問」に盛り込むことで、企業研究の深さをアピールできます。

質問例:

「2025年の3社統合により、コンサルティングからリスクアドバイザリーまで幅広い知見を吸収できる環境になると魅力に感じています。御社の強みである○○領域において、この統合は具体的にどのようなシナジーを生むとお考えですか?」

まとめ

今回のデロイト トーマツの3社統合は、業界の構造転換を象徴する出来事です。「専門特化」から「トータルソリューション」へと変わる中で、皆さんに求められるのは「変化への適応力」と、自分のキャリアを守るための「情報収集力」です。

組織が大きくなることは、挑戦できるフィールドが広がるというポジティブな側面もあります。リスクを正しく理解した上で、面接官としっかり対話し、納得のいくキャリア選択をしてくださいね。

管理人
管理人
木村CEOは「テクノロジーの実装力」を強調しています。文系職種志望であっても、ITパスポートやDXへの関心、プログラミング知識などをアピールできれば、新体制で重宝される人材になれるはずです!

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