皆さん、こんにちは。東京ウインターキャリアフォーラムやボストンキャリアフォーラム（ボスキャリ）に向けて準備を進めている皆さんにとって、非常に大きなニュースが飛び込んできました。
BIG4の一角であるデロイト トーマツ グループの主要3社（コンサルティング、FA、リスクアドバイザリー）が合併し、2025年12月1日付で「合同会社デロイトトーマツ」となることが発表されました。これは単なる社名変更ではなく、グループ内の連携を強化し、1万1000人規模の巨大組織へと生まれ変わる大きな変革です。
今回は、この合併が具体的に何を意味するのか、そしてボスキャリでデロイトを目指す皆さんの選考やキャリアにどのような影響を与えるのかについて解説します。
合併の概要：何が起きるのか？
まずは、今回の発表の基本情報を整理しましょう。これまで専門領域ごとに分かれていた以下の3社が統合されます。
| 合併効力発生日 | 2025年12月1日 |
|---|---|
| 対象となる3社 |
|
| 新会社名 | 合同会社デロイトトーマツ |
| 規模 | 社員数 1万1000人超（子会社含む） |
なぜ今、統合するのか？
この統合の背景には、クライアントが抱える課題の複雑化があります。これまでは、「戦略はDTC」「M&AはDTFA」「リスク管理はDTRA」といったように窓口が分かれていたため、「顧客にとってどこに相談するのが最適か、入り口が分かりづらかった」という課題がありました。
1. サービスの「壁」をなくす
合併により、戦略策定からM&A、リスクマネジメントまでをシームレスに提供できるようになります。組織の壁を取り払うことで、専門家同士の連携がこれまで以上にスムーズになることが期待されます。
2. 「実装力」の強化
デロイト トーマツ グループの木村研一CEOは、「テクノロジーの実装力を持つことが強みとなる」と強調しています。法人間の壁をなくすことで、例えばM&Aを行った後のシステム統合（PMI）など、上流の戦略から下流のシステム実装までを一気通貫で支援する体制が強化されます。
ボスキャリ参加学生への影響と対策
では、このニュースは皆さんの就職活動にどう関係してくるのでしょうか？重要なポイントは以下の3点です。
1. 面接での「逆質問」や志望動機に活用する
このニュースを知っているか否かで、企業研究の深さに差がつきます。東京ウインター/サマーキャリアフォーラム、ボスキャリ2026などの面接で以下のような視点を盛り込むと、ビジネス感度の高さをアピールできるでしょう。
「2025年12月の3社の統合により、コンサルティングからリスクアドバイザリーまで幅広い知見を吸収できる環境になると感じています。御社の強みである『クロスボーダー案件』において、この統合は具体的にどのようなシナジーを生むとお考えですか？」
2. テクノロジーへの理解をアピールする
木村CEOが「テクノロジーの実装力」に言及している通り、今後のデロイトはIT・デジタル領域に強い人材をより一層求めていくと予想されます。文系職種であっても、デジタルトランスフォーメーション（DX）への関心や、ITパスポートなどの基礎知識、あるいはプログラミング経験などがあれば、大きな加点要素となるはずです。
3. キャリアパスの広がりを意識する
これまでは入社した会社（DTCやDTFAなど）の専門領域に特化するキャリアが一般的でしたが、今後は会社という枠組みがなくなるため、キャリアの途中で専門性をピボット（転換）したり、複数の領域を掛け合わせたりするキャリアパスが描きやすくなる可能性があります。
まとめ
「合同会社デロイトトーマツ」の誕生は、業界再編の大きな動きの一つです。組織が大きくなることは、それだけ皆さんが挑戦できるフィールドが広がることを意味します。
ボスキャリでの面接やネットワーキングの場では、ぜひこの話題に触れ、変化を前向きに捉えている姿勢を示してください。皆さんのボスキャリでの成功を応援しています！
