新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)がBCFと留学生の就職活動に与える影響と対策について

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響は、現在生活のあらゆる面に影響を及ぼしています。この記事を書いてる管理人の私もその例外ではなく、もう自宅勤務にシフトして1ヶ月以上が経ちますが、アメリカ政府の方針により、アメリカ人の上司はすでに本国に帰国し、僕自身はリモートで多国籍のオフィスをマネージメントする難しさを感じる日々です。

今回の記事は2020年4月に書いていますが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)が、今後の留学生の就職活動に与える影響とその対策について考えてみたいと思います。このサイトを10年以上運営してきたものとして、未曾有の危機に直面している留学生の皆さんの一助になりたいと心から願っています。

今後ボストンキャリアフォーラムと留学生の就職活動について予想されること

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)はまだ続く

残念ながら、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の拡大はまだまだ続くでしょう。以下は2020年4月上旬時点のアメリカの分布ですが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染が東から西に拡大しつつあることが分かります。収束の見通しは誰もついていません。

ボストンキャリアフォーラムは最悪中止になる可能性がある

2020年は以下のボストンキャリアフォーラム以前に以下の4つのキャリアフォーラムが予定されています。

ロンドンキャリアフォーラム 2020

  • 開催日 2020年4月18日〜2020年4月19日
  • 参加企業が24社決定

東京サマーキャリアフォーラム 2020

  • 開催日 2020年6月27日〜2020年6月28日
  • 参加企業が99社決定

京都キャリアフォーラム 2020

  • 開催日 2020年7月3日
  • 参加企業が11社決定

シンガポールキャリアフォーラム 2020

  • 開催日 2020年9月12日〜2020年9月13日
  • 参加企業が4社決定

 

しかし、3月16日にディスコは以下の通り、ロンドンキャリアフォーラム の開催を断念し、オンライン応募のみ受け付ける形にシフトしています。

ロンドンキャリアフォーラムに関して重要なお知らせ(2020年3月16日)

この度、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)のヨーロッパ圏での影響拡大の動きを受け、大変残念ながら、2020年4月18日・19日に開催を予定しておりましたロンドンキャリアフォーラムは、会場でのイベントは実施せず、オンラインでのみ応募を受け付けることとなりました。

もし新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)が収束しないのであれば、東京、京都、シンガポールと次々にキャリアフォーラム は中止に追い込まれ、長い歴史を誇るボストンキャリアフォーラムも中止になる可能性があります。

ボストンキャリアフォーラムは中止にならないとしても、参加企業は激減する

仮に中止にならないとしても、ボストンキャリアフォーラムに参加する企業は激減するはずです。理由は2つあります。

第一に、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)は、アメリカで東海岸で拡大しているからです。ボストンは最も酷いニューヨークの北東に位置していますが、僕が企業の採用責任者であれば、あえてリスクを取って危険地域に採用スタッフを送ることはしないでしょう。

また、仮にリスクがなかったとしても、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)によって引き起こされた企業活動の混乱により、非常に多くの企業が深刻なダメージを負ってしまうため、多くの企業で採用活動は停止してしまうはずです。

以下は過去の参加企業の推移をグラフ化したものですが、経済危機の度に参加企業の数が大きく落ち込んでいることが分かるはずです。今回の経済危機はリーマンショック以上だと言われていることを考えると、参加企業は100社を切る可能性もあるはずです。

今後の対策について

留学生の皆さんは、上記の悲観的な予想を踏まえて、生き残るための対策を考える必要があります。以下はそのためのヒントです。

全ての企業の業績が等しく悪化する訳ではない

景気に関わらず業績が安定している企業がある

まず、景気が悪化した場合に知っておく必要があるのが、全ての企業の業績が等しく悪化する訳ではない、ということです。景気に関わらず業績が安定しているのは、例えば以下のような企業です。

  • インフラ系:電気、水道、ガス、インターネット接続など、日常生活に必要なインフラを提供している企業。物流企業も該当するかもしれません。
  • 食品系:景気が悪くなっても、人は食べていかなければ生きていけません。

社会構造変換の波に乗って業績を伸ばす企業もある

また、今回のように社会構造に大きなインパクトを与える出来事が起きた時、社会構造の変化に合わせた社会ニーズの波に乗って業績を伸ばすことができる企業もあります。例えば、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)においては、以下のような企業が挙げられます。

  • EC:アマゾンや楽天などのEC企業にとっては追い風となります。
  • テレワーク関連企業:リモートで働くことを強いられる中で、テレワークの仕組みを提供する企業の業績は伸びるはずです。例えば、MicrosoftのTeamsや、テレビ会議システムのZoomなどが該当します。
  • デリバリー企業:レストランに行く人の数は減りますが、逆にビザなどのデリバリーサービスを利用する人は増加します。

このように、不景気の影響を受けない企業や、業績を上げる企業をよく調べ、それらの企業で求められている人材になれるよう努力をすることで、内定を勝ち取る可能性を上げることができます。当然、全体の求人数が落ち込む中での応募になるため、厳しい競争が待ち受けているはずですが、早く準備すればその分有利になるはずです。

進学や卒業を遅らせるなどして時間を稼ぐのも選択肢の一つ

追加の学費を捻出する余裕があるのであれば、大学院に進学したり、卒業を1年ずらすなどして時間を稼いで景気が良くなるのを待つというのも一つの案かもしれません。

その際、貴重な時間を投資する訳ですから、可能な限り自分の市場価値が上がる分野に投資をすることを考えましょう。例えば、

ただ、この選択肢の最大のリスクは、時間を稼いだ先の未来が今よりも悪化している可能性もある、ということです。

就職活動をするなら先入観を排除し、あらゆる手段をトライするべき

もしこの困難な時期に就職活動をするのであれば、先入観を排除し、あらゆる手段を使って就職先を探す努力をするべきです。以下は、留学生が使える手段の例です。

  • キャリアフォーラム (もし開催されれば)
  • リクナビやマイナビ、CFNなどの就職支援サイト
  • 日本に一時帰国して就職活動
  • 人材紹介会社(新卒や第二新卒向け)
  • インターンシップ(有給・無給)
  • LinkedIn(興味がある企業で働く人に直接アプローチ)
  • 親族、友人、先輩などあらゆるコネクションを活用
  • 起業してみる

とにかく、思いつくあらゆる手段を活用するように心掛けてください。

最後に:二度の就職活動を経験した僕の話

最後に、日本国内の大学生として就職戦線を戦い、さらにMBA留学生としても就職活動を戦った僕の経験を簡単に紹介したいと思います。

ITバブルが崩壊直後の就職氷河期に新卒の就職活動

僕が新卒として就職活動を行ったのは2003年で、当時はITバブルが崩壊した直後の就職氷河期と呼ばれ、非常に厳しい年でした。一応MARCHの一角に所属していましたが、それでも就職活動は厳しく、何十社も落ち続ける日々。志望していた企業は全て落ちてしまい、最終面接で10社連続で不採用になった時は気が狂いそうでした。

最終的に内定を貰えたのはT社という、ITアウトソーシングの企業でした。

しかし、1年先にそのT社に就職していた友人から「T社はブラック企業だから絶対に来ない方がいい」という助言。本当に悩みました。

当時は大学四年生の春には多くの人は就職活動を終えていましたが、友人の助言もあって、夏以降も就職活動を継続することに。最終的には大学に近いから、という理由で見つけたIT企業の採用にトントン拍子で通り、別の企業から内定を貰うことができました。

自分の行きたい会社ではありませんでしたが、大学から徒歩5分のところにあった会社だったため、会社が終わった後に毎日大学の図書館に通い、MBAを目指すための勉強時間を取ることができました。

MBAに行ってバラ色の人生と思いきや、リーマンショックに遭遇

その後4年間働き、夢だったMBA留学。バラ色のキャリアが開けれと思いきや、2009年にリーマンショック。クラスメイトの半数が仕事が見つからないという地獄の年にまた就職活動を行うことになりました。身軽だった新卒の頃と違い、当時の僕は既に既婚で、3歳と2歳の子供二人を抱えていました。

2008年のボストンキャリアフォーラムでは3社からフルタイムやインターンシップのオファーを貰いましたが、2009年はMBAはむしろリストラの対象となり、就職活動も非常に厳しい状況でした。

ボストンキャリアフォーラムも東京ウインターも、大手の人材紹介会社も全て空振り、卒業の日が刻一刻と近づき、焦る日々。さらに私費留学だったこともあり、どんどん減っていく貯金。

生きた心地がしない日々を過ごしていたある日、妻が小さな人材紹介会社を運営している僕の知り合いにメールを送ってみろと言う。彼の人材紹介会社は、外資系の弁護士事務所を専門にやっていることを知っていたので、全く気は進まなかったが、とりあえず妻の助言通りメールを送ってみることに。

すると、最近雇ったスタッフがIT業界出身で、前職の上司が別の会社に転職し、そこで新規事業のスタッフを探しているとのこと。なけなしの貯金を切り崩し、日本に面接帰国をしました。すると、運がいいことに、その上司に面接で気に入って貰い、数日後に役員と人事部長面接をパスし、内定を貰うことができました。

終わりに

僕自身の二つの就職活動の経験から何が言いたいのかと言うと、就職活動においては何が内定獲得に繋がるのか分からない、ということです。だからこそ、繰り返しになりますが、思い込みを排除し、あらゆる手段を活用し、最善の努力をするべきです。

この記事を読まれている学生の皆さんと僕がいま直面しているチャレンジは異なるものですが、物事を解決する本質は常に同じです。

人事を尽くして天命を待つ

この危機の時期を共に生き抜きましょう。