日本国内大学の在学生がボストンキャリアフォーラムに参加するには

増加傾向の日本国内大学の在学生のボストンキャリアフォーラム参加

ここ数年、日本国内での就職活動が厳しさを増している中で、早稲田や慶応を中心とする日本国内のトップ大学の学生が、ボストンキャリアフォーラムに参加する姿をよく目にするようになってきました。

それはそうです。

日本国内では、何万というエントリーの中から書類選考でふるいにかけられ、さらに適正試験で落とされ、投資銀行やコンサル等の人気業種であれば、面接までたどり着けるのは、何万分の一の確率となります。

しかし、ボストンキャリアフォーラムに参加できれば、日本国内の倍率とはけた違いの確率で面接までこぎつけることができます。投資銀行でも、ウォークインを積極的に受け付けているところも数多くありますので、事前の面接アポがなくても、とりあえず土俵には上がれる訳です。

とにもかくにも、まずは参加資格を手に入れる

では、日本国内の学生がボストンキャリアフォーラムに参加するためにはどうしたらよいのでしょうか?

まずは参加資格を手に入れることです。ボストンキャリアフォーラムの参加条件の一つには、はっきりとこのように書かれています。

日本語力、英語力共に少なくとも会話レベルをお持ちの方で

  • 日本国外の大学の学士又はそれ以上(修士、博士等)の学位をお持ちの方、又は取得予定の方
  • 1年以上の交換留学経験をお持ちの方で日本の学士又はそれ以上の学位をお持ちの方、又は取得予定の方
  • 留学経験をお持ちの職務経験者や海外での職務経験をお持ちの方

ですから、日本の4年生大学・大学院に在籍していても、1年以上の交換留学の経験があれば、参加対象者としての資格を得ることができます。

交換留学は2年次か3年次が理想的と言われているが・・

ではいつ交換留学をするべきかですが、交換留学のタイミングは大学の提携校によって異なります。どの時期でも大丈夫ですが、大切なことは国内就職活動が活発化する前に日本に帰国しておく、ということです。

これによって、ボストンキャリアフォーラムでの就職機会だけでなく、国内就職活動の機会も両方活用できる、いわば機会の二重取りが可能になります。これは海外留学組にはできない大きなメリットです。

具体的には国内就職活動の企業説明会等は3年の冬2月頃から始まり、順次選考が始まっていきます。この頃までには交換留学から帰国しておきたいところです。

全てが上手くいけば、国内就職活動が始まる3ヶ月前に開催されるボストンキャリアフォーラムで内定を獲得し、就職活動で忙しそうにする友人たちを横目に見ながら、残りの学生生活を送ることができるかもしれません。

英語力があり、自己アピールに自信があるなら、交換留学は必須ではない

ディスコ社のサイトには参加資格に「1年以上の交換留学経験をお持ちの方で日本の学士又はそれ以上の学位をお持ちの方、又は取得予定の方」と書かれています。

しかし、実際にはこの条件で参加を弾くような仕組みにはなっておらず、交換留学の経験がなくても、全く問題なく参加登録をし、企業に応募することが可能です。

ただし、ボストンキャリアフォーラムへ企業は大きな投資をし、バイリンガル人材を採用しに採用しにきているため、英語力はもちろんのこと、その他の自己アピール等もしっかりできないと、面接等に辿り着けても、色々と突っ込まれる可能性が高いと思います。

また、応募段階で、一定の留学経験がない学生は応募できない企業もあります。

日本から交換留学経験を得てボストンキャリアフォーラムに参加する場合は、交換留学生の採用を対象外としている企業もあることを留意しておきましょう

交換留学制の採用をNGとしている企業の例

以下はボストンキャリアフォーラム2022に出ていたボストン・コンサルティング・グループの募集資格です。

【応募資格】 2022年9月~2024年8月までに海外大学/大学院を卒業見込(2024年9月1日までに就業開始可能)の方

※フルタイム職歴のない方に限る
国内大学に在学中の留学(交換留学含む)、短期の語学留学は除く 上記に該当されない国内大学/大学院に在学中の方につきましては、以下弊社の国内新卒採用ページをご確認の上、国内選考へのご応募をご検討下さい

また、同じコンサルティング業界のベイン&カンパニーも海外大学の卒業生のみを採用対象としています。

  • Graduation 2023 from a non-Japanese university
  • You should be fluent with both Japanese and English (JPLT N1 equivalent, business level fluency in both speaking and writing)